イトーヨーカドー平店


イトーヨーカドー平店はいわき駅北側にあります。この立派な入口、 首都圏のイトーヨーカドー並です。 売場は地上1階から4階までです。 北側には立体駐車場も併設されており、 そこから直接店舗に入ることもできます。 ちなみにイトーヨーカドーはいわき市内に平店の他に植田にも店舗がありましたが、こちらは撤退しています。 いわき駅とイトーヨーカドー平店までの通りは小規模店舗やホテルなどが並び、 人通りの多い地区の1つとなっており、 新常磐交通の一部の路線バスの終点もヨーカドー前となっています。 2008年10月の外観。



こちらは平店のハトマーク時代の画像。上下の画像を比較すると、通りも整備されたのがわかる。 2000年8月の外観。




店内に掲示してあったイトーヨーカドー平店が1971年にオープンしたときの外観。 いわき市の中心市街地、 国鉄平駅北側に堂々の大型店のオープンであった。



同じく店内に掲示してあった1993年のリニューアルの様子。 今のイトーヨーカドー平店の形になった。



同掲示、2011年3月12日、 東日本大震災翌日の様子。 いわき市も地震の激しい揺れと大津波に襲われた。 ライフラインが寸断されるなか、 イトーヨーカドー平店は震災翌日には営業を再開。 いわき市民に希望を与えたことは、 今でもイトーヨーカドー平店の誇りである。



そして2021年2月28日、 イトーヨーカドー平店は最後の営業日を迎えた。 塔屋は半分、 元のブルースカイ・ピジョンに戻っていた。 イトーヨーカドー白河店のように、 店の外壁にも「閉店売り尽くし」の赤黄の大々的な装飾がされていると想像していたが、 普段と変わらない店の外観であった。



店舗入口に掲げられた閉店を告げるお知らせ。 かつて植田駅前にもあったイトーヨーカドーは、 平店の閉店でいわき市内から姿を消すことになる。 引き継ぎ店舗は郡山店で、 日立店ではない。 イトーヨーカドーは平店の閉店理由として、 「地域のニーズにあった品揃えを満たすのが困難になったため」と全国共通のコメントを出していたが、 建物の老朽化に加えて中心市街地の空洞化、 特に市の核が分散しているいわき市における平地区の商環境の悪化による売上の落ち込み、 近年開業したイオンモール小名浜を代表とした郊外店の台頭が原因であろう。



イトーヨーカドー平店は、 JRいわき駅の北側中心街を形成する大型店。 バス停「ヨーカ堂前」新常磐交通の路線バスの起点である系統もあり、 交通の要衝でもある。 なお、 店舗前にある郵便ポストも平店の閉店に合わせてか、 3月1日をもって撤去となった。



中心市街地大型店には付きもののタクシー乗り場。 多くのタクシーが並んでいた。 駐車場は軒並み満車で周辺道路は渋滞。 近傍に急遽臨時の駐車場を設けて対応していた。 店舗に面して通りにあった宝くじ売場も、 本日2月28日をもって営業終了となった。



駅側入口からイトーヨーカドー平店に続々と訪れる買い物客。 49年間の最後の思い出か、 ゆっくりとした足取りで店に入るご老人の姿もあった。



店内には市民が作ったと思われるガラスアート(窓ガラスへの思い出書き)や吊るし飾りが。 大黒屋亡き後、 間違いなくここは、 いわき市民に夢を与えるデパートであった。



昼時の1階フードコート。 ポッポもマクドナルドも大行列。 マクドナルドのピクルスは品切れで、 ハンバーガーに入ってないと店員さんに制限事項として伝えられた。 注文から受け取りまで20分超。 並んでいるのは老若男女(ろうにゃくなんにょ)様々。 部活帰りの高校生の集団の姿も目立った。



エレベーターは2月13日深夜の大地震により使用不能に。 閉店日が近かったことから復旧作業をしなかったのであろう。 「大きなお荷物をお持ちのお客様、 ベビーカーをご利用のお客様、 足の不自由のお客様は店員までお声がけください」と貼り紙がしてあった。



時間が経過するにつれ、 割引率が大きくなる商品もあり、 レジも大混雑。 直営売場では閉店日恒例のたたき売りもちらほら出始めたが、 専門店街はいたって冷静だった。 「銘店街」コーナーは、古CDワゴンに変わっていた。



買い物客からイトーヨーカドー平店に寄せられたメッセージ。 画像以外にもかなりの数が掲示されていた。 お客様メッセージは閉店日当日も追加でどんどん空いた壁に貼り付けられていた。

2021年2月28日20時20分過ぎ、 店長の感謝の挨拶が終わると、 店舗のシャッターが閉められた。 いわき市平の中心市街地を49年間支え、 市民に愛されてきたイトーヨーカドー平店は、 ここに幕を閉じたのである。