藤崎

藤崎は1819年創業の仙台市を代表する百貨店です。百貨店としては1919年にその業務形態になりました。店舗は、仙台駅前から続く全天候型歩行者専用アーケード街のちょうどT字路付近に合わせて4つの館を構えています。1982年にはリビング館(現大町館)、1997年にはアネックス一番町(現一番町館)、2009年には藤崎ファーストタワー館がオープンし、現在の4館体制になりました。その他、石巻店や山形店をはじめとした小型店/ギフトセンターを東北各地に展開し、福島県にも1995年に原町店、2004年に福島店をオープンし店舗を構えています。JR仙台駅から徒歩10分の場所にありますが、2015年には隣接地に仙台市交通局の地下鉄東西線青葉通一番町駅が開業し、店舗へのアクセスも向上しています。

売上高は2014年2月期ベースでおよそ450億円と東北地方トップ。東北最大の都市、仙台市はいわゆるストロー現象で東北各都市からの買い物客を呼び寄せ、地元老舗として藤崎ブランドの安定した売上を上げていますが、中心市街地大型店としては仙台市も十字屋仙台店の閉店や、さくら野百貨店仙台店の経営破綻などもあり、楽観視はできない状況です。藤崎も2020年2月期ベースの売上高は20年前に比べ、コロナ禍の影響もあり12.0%減少しています。

 

青葉通り沿いから望む藤崎本館。増築や内装改築を重ねて現在の形になっている。

 

青葉通り側の藤崎本館入口。歩道に屋根が設置されて、タクシー待機場もデパートならではのものとなっている。

 

アーケード分岐点側にある藤崎本館入口。エントランスでは花屋が営業している。

 

青葉通り側1階フロアには、実に様々な化粧品ブランドなどが立ち並ぶ。

 

エスカレーターは両面上下式。多くの買い物客が行き交う藤崎のエスカレーター。

 

主力の婦人服売り場は2階、3階、および6階となっている。紳士服は4階フロア。4階フロアは大町館への連絡通路もある。

 

地下鉄東西線の青葉通駅と直結している藤崎地下2階。地下道直結とは仙台三越や、今は無き中合福島店、中合十字屋山形店と同じ。。。地下1階はいわゆるデパ地下。各有名な銘店などが並び、地下2階は食品日配品などを扱っている。

 

藤崎大町館はクリスロードに面している。特選ブティックが低階層に、インテリア、家具、寝具などが売り場に並んでいる。総合サービスサロンは6階に。

 

藤崎一番町館にはカルティエを中心としたブランドが入居している。

 

藤崎ファーストタワー館には、東北地方で唯一のグッチ常設ショップなどが営業している。本館エリアからやや仙台駅寄り(東側)に位置している。

 


青葉通り沿いおよびアーケード街沿いに位置する藤崎本館。売場は地下2階から7階まで。婦人服や紳士服、子供服と宝飾品などを扱っている。また、デパ地下として銘店が並び、日配品なども取りそろえている。地下2Fには新たに、地下鉄との連絡口が設けられた。青葉通り沿いの出口上には屋根が設けられ、タクシー乗り場に雨に濡れずに行けるようになっている。また、アーケード街側出入り口には宝くじ売場もある。

この本館は1963年から使用しており、老朽化のため新店舗建設が検討されている。藤崎を含めた「一番町三丁目おおまち南地区再開発推進協議会」が設立され、区域内のビル約20棟を一体的に再開発する構想が持ち上がっている。

 

藤崎大町館はアーケード通りを挟んだ本館の向かい側に位置する。家具や家庭用品、寝具や食器などを扱っている。本館とは4Fの連絡通路で結ばれている。

 

藤崎一番町館は本館からアーケード路地斜め向えに位置する。カルティエなどの特選ブティックやイベントスペースが大半を占めている。

 

藤崎ファーストタワー館は本館からやや離れた、アーケードと国道286号線が交差する路地にある。東北唯一の取り扱いブランド、グッチショップが入居している。

 


2005年9月の藤崎本館。本館右では、なにやらクレーンが構造物を建設している様子が。

 

2005年9月の藤崎大町館。現在とは趣が違うエントランス。1Fには婦人用ブーツが並んでいるのが分かる。当時の流行だったな。