141
141は、仙台三越の北側にある小物/雑貨類を中心とした若者層を主にターゲットにした総合ファッションビルでした。元は隣接する三越をキーテナントとして計画されたビルですが、キーテナントの意向による計画の大幅見直しや中断により時間が経過していきました。結局はキーテナントである三越の入居を断念し、1987年3月に再開発ビルとしてオープンしました。開業翌年には、
周辺の歩行者が前年比で8割増と効果が出、客層も10代から20代の若年層が大幅に増えるなど、商店街への人の流れは大きく変わっていきました。しかし、仙台駅周辺や郊外の大型店の開業が相次ぎ、1991年をピークに売上は減少を続け、2008年に141による専門店運営の断念を決定しました。そして同8月24日に141は閉店しました。跡ビルには仙台三越が建物を一括賃貸する形で入居し、現在は仙台三越定禅寺通り館として営業しています。
2005年9月当時の141。ミドルエイジ向けの百貨店三越と、総合ファッションビル141の相乗効果で、周辺商店街の活性化が大きく期待された。開業時は一定の効果が出たものの、JR仙台駅からの距離の問題もあり、次第に効果も薄れていったという。当初のキーテナント候補で一度は入居を断念した三越が居抜増床したのは、PARCO進出をはじめとした仙台駅周辺の商環境の活性化や、藤崎の増床計画に対抗するためであったという。