青森中三本店

中三百貨店は、五所川原市を発祥とした青森を代表する百貨店で、一時は秋田や盛岡にも店舗を構えていましたが、売り上げの3分の1を担っていた盛岡店が、2011年3月の東日本大震災に起因するガス爆発事故で休業に追いやられ、資金繰りが急激に悪化し破産。再生手続きが進められ、青森本店と弘前店の2店舗で営業を継続していました。

その後、駅前通り裏手にあった新町の青森本店の建物を老朽化により建て替えることになり、1974年のオープンから親しまれてきた店舗を2019年4月30日にて休業することになりました。建て替えまでの間、本社を弘前市に移して青森市には柳町にサテライトショップを構えておりますが、建て替え後の建物の計画上には中三青森店が営業事業者として含まれておらず、青森中三サテライト店の営業形態が今後どのようになっていくのか不明となっております。

 

2006年当時の中三青森本店。さくら野百貨店と区画を隔てて百貨店が林立しており、回遊性ができていた。2階のカフェで通りを見ながらくつろぐこともできた。

 

この頃はまだ、創業の地、五所川原市の百貨店としての店舗を閉め、五所川原サテライトに移行したとはいえ、多店舗展開で北東北を代表する百貨店の1つとなっていた。

 

ピッカピカの中三青森本店入口。さくら野百貨店とともに、青森と言えば中三。中合とよく間違えられるが中三であった。

 

中三青森本店。1階のガラス張りで明るさを感じ、青紫と黄色のNAKASANの庇が特徴的な百貨店だった。