AXCは福島駅東口正面の駅前通りと信夫通り(国道13号線)が交わる交差点にある複合ビルで、地階から3階(オープン当初は4階)までがショッピングゾーンとして営業しています。元はニュー福ビルとして長崎屋福島店が営業。長崎屋が1999年に撤退後、しばらく空きビルの状態が続いていました。その後、100円ショップの良品生活(現在のSeria)が1階フロアで営業を開始し話題を呼びました。2002年に駅前通りを挟んで向かい側にあった商業テナント店コルニエツタヤが破産すると、テナントの多くがこのニュー福ビルに移転し、「レッツ」として1階から3階までオープン。その後、建物の所有権が西形土地からPARCOの子会社ジェイ・プロパティに移り、2008年4月に新しい複合ビルとしてAXCが誕生しました。
珍しい方角(南西)からAXCをみる。長崎屋時代の面影が残っているのは「大和証券」くらいか。あとは「東急イン」がうっすらと見えるが、現在AXCでのホテル事業は「ホテル クラウンヒルズ福島」が担っている。
駅前通りからAXCを眺める。2024年5月18日にお買い物。長崎屋の塔屋はAXCに染め変えられ、駅前通り最後の大型商業施設として孤軍奮闘している。
信夫通り側のAXC正面入口。買い物客の利便性向上のため。福島銀行のATMが店外に新たに設置されている。一時期、中合福島店から移転してきた宝くじ売り場があったが、みずほ銀行の宝くじ売り場と明らかに近かったためか、現在は無くなっている。
AXC正面入口上部には大型ビジョンが設置されている。
1階のメインテナント「ししどやおや」。ここの野菜・青果品は好評で、いつも多くの買い物客が回遊している。左奥は中合福島店から移転してきた婦人ファッション「詩仙堂」。右奥は同じく中合福島店から移転してきた薬局「くすりのベアーズ(飯坂薬局)」。
地階には、福島駅東口再開発によって取り壊された建物で営業していた、郡山市では有名なとんこつラーメン屋「くさび」が営業している。ここはかなりの人気店で人があふれている。
さて、一部では有名な「エスカレーターが固定化され階段になった」。これは地階から1階を見上げたもの。この「エスカレーターが固定化され階段になった」は、あくまで地階と1階を結ぶ部分のみで、1階、2階、3階はエスカレーターが稼働している。この様子を1階と早とちりし、取るに足らない解説をしないように(取り合わないように)注意が必要である。
そしてこちらは稼働しているエスカレーター。1階から2階へ上っているところ。
2階フロアにはカフェやファッション、美容などのテナントが並ぶ。
ただし、AXC2階のメインテナントであった「ウィステリア福島店」(中合福島店から移転してきた)は2023年5月末をもって閉店。空いたフロアは後継が決まらず、一部は休憩所して仮活用されている状態。
長崎屋福島店跡の再生の先陣を切った100円ショップSeriaは3階フロアで営業中。Seriaは同業他社と比べて、等級の高い商品を扱っている感じがする。
3階にあったファッションテナント「moja」は2023年8月13日で閉店。現在そこはゲームコーナーになっている。S-PAL福島同様、駅前といってもテナントの確保が難しい状況になっている。
AXC2階のベランダから駅前通りを眺められる。土曜日12時過ぎの昼下がり。本来であれば多くの買い物客が行き交うはずの駅前通り。このベランダは、ニュー福ビル竣工当初は福島駅からべデストリアンデッキを伸ばす構想があり、接続のために設けられたという。
駅前通りに最後まで残った大型商業施設AXC。苦難の道は続く。
AXCは旧長崎屋福島店(ニュー福ビル)で営業している複合商業テナントビル。画像は駅前通りと平和通りの交差点から見たもの。メロディーバスがAXC前を通過している。メロディーバスは古関裕而を題材としたNHK朝の連続テレビ小説「エール」にちなんで導入されたもので、2024年度にももう1台導入がされるようだ。
福島商工会議所の言葉を借りると、2020年は「エール」による観光客と、東京オリンピック(野球競技は福島市のあづま球場で開催予定だった)で、福島市はバラ色となるはずだった。しかし、オリンピックは1年延期、コロナ禍で観光客の「エール」効果は限定的、そして中合福島店の閉店と、これまでにない苦境の年、苦境の都市となってしまった。
AXC正面入口。2023年12月10日お買い物。福島市の駅前通りで孤軍奮闘する大型店AXC。福島銀行のATMも店外に設置された。AXCオープン時の人混みは夢のような静けさに...
1階フロアは八百屋とブティック、飲食店が営業している。ここの八百屋、何気に安くて人気なのですよ。
2階フロアはファッションのフロア。カフェもあって静かな雰囲気を楽しめる。
2階のメインテナントだった手芸専門店ウィステリアが撤退してから早半年。大きな空きスペースが目立つ。早く新テナントが見つかるといいけど。
3階は楽器店と100円ショップSeria。衣料品のmojaは2023年8月に撤退し、空きフロアはプリクラとゲームセンターのコーナーになっていた。
AXCの2階バルコニーから駅前通りを望む。南側一帯の建物解体工事の進捗とは裏腹に、人通りが途絶えたように見える駅前通り。中心市街地の空洞化が叫ばれて久しいが、事ここまでに至るとは...
旧長崎屋福島店の商業複合テナントビルAXC(アックス)。商業フロアは1階から3階までで、様々な業種のテナントが入居しております。正面入り口には大型テレビジョンが設置されました。
2023年5月の昼下がりのAXC正面入り口。駅前再開発の影響で駅前通り南側の商業施設や小売店が軒並み廃業/移転した影響から、人通りも少なくなっていた。
1階テナントの八百屋さん、「ししどやおや」。良い野菜がお手頃価格で手に入るとあり、お客さんの出入りは多い。その奥は、
中合から移転してきた婦人服テナント「詩仙堂」。
福島駅前通りに残ったAXCにあるエスカレーターを行き交う人々。ちょうど母の日当日であり、「お母さんありがとう」との掲示が。
「手芸ショップ ウィステリア」は、2023年5月末をもって閉店。中合福島店から移転してきたテナントであった。
3階には、長崎屋閉店後にAXC前身のレッツ開業まで1階フロアのみで営業してきた100円ショップSeriaが。中心市街地活性化に貢献すべく旧長崎屋(ニュー福ビル)で営業を決断したと語っていた。
中合チャンスセンターの流れを組む宝くじ売り場もいつの間にか無くなっていた。跡地と思われる場所には「まむ舎(mom cafe姉妹店)」が。
旧長崎屋福島店のビルで営業を開始したAXC(アックス)。2008年4月26日の開業当時は1Fから4Fまで売場が展開されておりましたが、現在は1Fから3Fまでに売場面積が縮小されています。それでも、中合福島店閉店を機に、中合に入居していたテナント数店がAXCで営業を再開。また、宝くじ売場「中合チャンスセンター」もAXC前に移転し、「福島駅前通チャンスセンター」として営業しています。地階には居酒屋、8Fから12Fまでは「ホテル クラウンヒルズ福島」が宿を構える複合ビルです。
たそがれのAXC。中合福島店閉店後、駅前通りに唯一残った大型商業施設、AXC。旧中合を含めた福島駅東口再開発ビルへの大型商業施設の入居が絶望的になった今、決して絶やしてはならない夢と希望のデパート。
2023年1月、福島駅前通りで催された出初式時のAXC。ビル正面には大型デジタルビジョンが設置された。
AXC正面入り口。ニュー福ビルのメインゲートでもあり、長崎屋時代から威容を保つ。
1階フロアのキーテナントは街なかのお野菜たくさん「ししどやおや」。新鮮で安くて評判。その他、中合福島店から移転してきた薬局や婦人服なども営業。
2階フロアはカフェや婦人服、宝飾品などのテナントが営業。3階は楽器屋さんと婦人服moja、そして100円ショップセリア。
100円ショップセリアは、長崎屋閉店から空きビルになっていたこのニュー福ビルに1階テナントとして単独入居し、話題を呼んだ。
AXC開業時は4階フロアまで売り場があったが、現在は3回までに縮小し、4階へのエスカレーターはダミーの壁で封鎖されている。
長崎屋が撤退したニュー福ビルは、その後コルニエツタヤのテナントが移転したレッツとして商業スペースとしては3Fまでのフロアが活用されていましたが、2008年春により多くのテナント・施設を集めたエンターテイメントビルAXC(アックス)としてリニューアルされました。1Fは食品フロア、2~4Fが衣料・雑貨など、5Fは会員制の子供向け遊園地、そして6Fはイベントホールとなっています。1Fにあった100円ショップは3Fに移動したのをはじめ、レッツのテナントもほとんどがそのまま残り、福島市の新しい商業施設としてスタートを切りました。
2008年4月26日、福島市の新しい商業顔として誕生したAXC。当日の開店前にはオープニングセレモニーが行われ、AXCを手がけたジェイ・プロパティの菅野社長が挨拶に立ち、福島市に新しい風を吹き込む場を提供できる喜びを語った。その後、福島市長も祝辞を述べた。
「中合とAXCの2つの点から、駅前通りが活性化し、福島県で一番賑やかな通りにしたい。」
午前10時の開店に合わせ、テープカット。中合の宮内社長らも来賓として駆けつけ、はさみを入れた。
そしてオープン。開店を待ちわびたたくさんの買い物客が店内になだれ込んでいった。