東武電車も春日部駅前の中心市街地、埼玉県春日部市中央1丁目にあるイトーヨーカドー春日部店。そう、ここは人気アニメの「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパー「サトーココノカドー」のモデルとなった店舗としても大変有名で地域の買い物客に親しまれてきた。1972年に開業し、1996年12月に現在地に移転して営業を続けてきたが、経営するセブン&アイ・ホールディングスの合理化策として、残念ながら2024年11月24日(日)にて営業を終了することとなった。
イトーヨーカドー春日部店入口に掲げられたクレヨンしんちゃんの横断幕。イトーヨーカドー、クレヨンしんちゃん、春日部市、そして東武鉄道と一丸となって街を盛り上げてきた。2024年11月15日にお買い物。
東武電車春日部駅西口から徒歩4分。駅側の正面入口。営業時間は10:00 - 20:00だが、営業最終日である2024年11月24日の営業は19時までとなっている。
店舗裏にあるイトーヨーカドー春日部店第二立体駐車場。イトーヨーカドー春日部店は春日部市の中心市街地になりながら店舗周辺に大型の駐車場を複数構えている。
第二駐車場からのイトーヨーカドー春日部店入口のゲート。ちょこんとしててかわいい。
第二駐車場側からの店舗入り口。ここから入ってすぐにサービスカウンターがあり、購入品の宅配をお願いすることができた。
いつ、どこでみても寂しいお知らせ。現店舗で27年。旧店舗から通算52年の長い歴史に間もなく幕を閉じる。
駅側入口に入ってすぐ、店側からの感謝メッセージが掲げられていた。通りかかったご婦人方が「さみしくなっちゃうね」と話しながら店内へと入っていった。
そしてそのわきには、イトーヨーカドー春日部店ならではのメッセージ。もうすぐ春日部の街ともお別れとなるイトーヨーカドー。
開店すぐの来店であり、平日ともあってまだ客足はまばらだったが、1階「服飾雑貨のフロア」では、閉店セールのがなりが鳴り響いていた。
2階は「婦人ファッションのフロア」。3階は「紳士・子供ファッションのフロア」。いずれも閉店売り尽くしのポスが掲げられていた。こんなのが、見慣れた光景になってしまうのは悲しい。
4階「暮らし・文具・ファンシー雑貨・玩具のフロア」では、商品棚が空の部分もあったが、キッチン用品などはまだまだ品数豊富に揃えられていた。
5階「飲食・イベント・専門店のフロア」。100円ショップなのに50％セールとは？？ すでに売り尽くされた商品棚が散見された。
イトーヨーカドー春日部店の飲食店は「サイゼリア」。
福島店と違い、イトーヨーカドー春日部店のサイゼリアはイトーヨーカドーの営業最終日までともに営業するようだ。ただし、最終日は16時で閉店とのこと。
地階の食品売り場は、通常のイトーヨーカドーのスーパーのコーナーのほかに銘店コーナーも。文明堂のイトーヨーカドーのハトマークのどら焼きが山積みされていた。
イトーヨーカドー春日部店の店内エレベーターは2基のようだ。
2017年、塔屋をサトーココノカドーにした際の写真が残されていた。
3階の特設コーナーではクレヨンしんちゃんが春日部市や埼玉県を紹介する特設コーナーが設けられていた。その背後では、イトーヨーカドーグッツや、イトーヨーカドー春日部店オリジナルのサトーココノカドーグッツが山のように売られていた。無論大量買いして、レジで会計時に「福島からやってきたんですよ。」といつものように無駄に遠くから来たアピールをしったら、店員さんが「まぁ♪」と言って喜んでいた。名鉄百貨店で撃沈した次のケースだけに通じて安堵。隣の店員さんも寄ってきて「ありがとうございました。」と言ってくれた。お買い物での「ありがとうございました」はお互い様なんですよ。
子ども連れの親子が、ここで記念写真を撮っていた。小さい子どもも、ここで撮った写真をみてイトーヨーカドー春日部店を思い出すだろう。
こちらは5階の感謝メッセージコーナー。買い物客が記した思い出メッセージが壁一面に貼られている。福島店とは違い、自分で書いたメッセージをシール剥がして自分で貼り付けてください方式。
イトーヨーカドーが春日部市に進出した52年前。その頃の春日部市の様子が展示されていた。
ところ狭しと貼り付けられた思い出メッセージ。貼るところもう無いんですけど。
というわけで、くぼみになっていた柱部分に貼ってまいりました。これからお買い物される方、よかったら探してみてください。柱の下の方です。字は人となり...
5階から見下ろすエスカレーター部分の吹き抜け。これだけ立派な商業施設。跡地活用のメドはあるのだろうか。
店舗脇にはイトーヨーカドーのハトマークが1つまた1つと並んでいる。こういう光景、好き。
東向きの住宅地側の店舗出入口。さようならイトーヨーカドー春日部店。
