ジャスコ鶴岡店

 

ジャスコ鶴岡店は、JR羽越本線鶴岡駅前にあり、郊外型店舗が多いジャスコの中で、中心市街地に存在する店舗でした。開店は1985年、鶴岡駅正面に並び立つビルの一角に入居し、MARICA東館と合わせて鶴岡駅前のエリアを覆うような店舗でした。しかし、近年の買い物客の郊外への流出、特に庄内地区の場合は三川ジャスコの開店により、鶴岡店の売り上げも減少の一途をたどり、2005年3月20日に閉店することとなりました。

 

2005年3月20日、営業最終日のジャスコ鶴岡店。

 

閉店売り尽くしのプレートが掲げられた店舗入り口。最後の買い物客が出入りしていた。

 

閉店の垂れ幕、今まで数多くの垂れ幕が降ろされていたことであろう。これがジャスコ鶴岡店の最後の垂れ幕となる。

 

店内には割引の値札が多数商品につけられていた。閉店に伴う処分品コーナーとして、販売衣類を掛けていたハンガーが10円で販売されていた。次々と買い物客が行き来し、最後の活気を呈していた。品物が残り少なくなると、店員が7割引のシールを貼り、買い物客が群がる光景も。食品売り場などは既に半分以上が空きスペースとなり、最後のご奉仕。「ジャスコ鶴岡店は、1985年の開店以来、鶴岡市をはじめ近隣の方々のお買い物、想い出の場所として営業してまいりましたが、このたび閉店することとなりました。永年にわたるご愛顧・・・。」と、店内放送が繰り返し流れていた。

 

MARICAはジャスコ閉店後も営業を継続する(現在はMARICAも閉店)。MARICA店内もこの日は多くの買い物客が訪れ、ジャスコとの間を行き来していた。

 

薄暗くなる中、まもなく営業を終えるジャスコ鶴岡店。夕方には店内の商品はもう数少なくなったが、化粧品店の店員さんとお得意さんが挨拶を交わす光景もあった。20年の営業の間、いつ以来だっただろうか、店内のエスカレーターに多くの買い物客が行き交った、ジャスコ鶴岡店の最終日・・・。