川徳

川徳は盛岡市唯一の百貨店で、1866年創業です。盛岡市菜園地区に位置します。経営の立て直しのため2023年4月1日に新会社に移行し、店舗の改装に着手しています。

 

川徳デパートはパルクアベニューカワトクとも呼ばれる。ダイエーや中三といった大型総合商業施設が中心市街地から姿を消し、川徳は孤軍奮闘している。

 

こちらは隣接するキューブⅡ。現在は家具店がメイン売り場となっている。

 

タクシー乗り場は店舗東側。たくさんの車両が待機していた。また、タクシーで乗り付けて川徳に買い物に訪れる人の姿も多く見かけた。

 

朝10時の開店とともに、正面入り口から続々と店内に入店する買い物客。

 

3階紳士服売り場の一角に新しく設けられたアウトドア用品売り場。川徳は、衣料品売り場は婦人服と紳士服売り場の融合を図っていくとしているが、そちらの準備はまだのようだ。

 

店内は少しずつ改装が進んでいる。

 

川徳の屋上は「SORABA」として憩いの場が整備された。天候の良い日はここデパートの屋上で穏やかな時間を過ごせるようになった。

 

川徳のエレベーターは2基。シルバーのドアが煌びやかに百貨店を演出する。

 

7階はレストランと催事のフロア。再建計画には7階に映画館を設ける構想があったが、スペースの確保や防音の難しさから断念に至った。

 

地階銘店街。グローサリー・日配品は北野エース。県産品コーナーや、イートインができる店もある。

 

小さいながらもデパートのショーウィンドウもある川徳デパート。

 


経営不振から2023年4月1日に新会社に移行し営業を継続する川徳。盛岡市唯一の百貨店の様子を4月2日に伺ってみた。

 

盛岡市菜園にある川徳百貨店。青空の中、新年度初めて、新会社移行初めての日曜日も凛として営業。

 

正面出入口。SINCE1866がその長い歴史を語る。エントランスには消毒液と検温器が設置され、買い物客の安心を保っている。

 

デパートのメインエントランスである1階はいつも混雑。服飾雑貨や化粧品などのブランドが並ぶ。

 

3階に紳士服売り場があるのは珍しいのかな。リニューアル計画では、婦人服売り場と紳士服売り場を融合するとのこと。

 

7階の川徳ダイアモンドホール。ここって映画館に改装されるのかな。

 

同じく7階にあるロイヤルルーム。もちろん入ったことは無いが、ここも映画館になってしまうのかな。

 

7階レストラン街。だいたいのお店は11時開店。7階に映画館が入ったら、ここはどうなるのだろう。

 

8階屋上に出てみる。ここには親子で楽しめるコンテンツを創る構想があるようだ。デパートの屋上の遊園地・・・は時代錯誤かもしれないが、いったい何ができるのだろう。

 

再び紳士服売り場へ。気に入った服を見つけ、購入。川徳の紙袋に入れてもらい、上機嫌である。

 

3階フロアではすでに改修工事が始まっていた。少しずつ変容する川徳百貨店。リニュアルが成功し、完成形が楽しみである。

 


盛岡市唯一の百貨店、川徳。商環境の変化やコロナ禍で経営不振に陥っていましたが、2022年12月29日に、川徳は【経営刷新と館のリニューアル計画をスタートさせる】と発表しました。経営刷新の概要としては、代表取締役の続投と外部からの人材登用。また、メインバンクの岩手銀行をはじめとする各金融機関をはじめ、官民ファンドであるルネッサンスキャピタルの支援を受けて経営を進める方針を示しました。館のリニューアルについては、全館で新たな文化コンテンツを提案し従来を踏襲せず新たなコンテンツの提案していくとしましたが、具体的な内容は決定次第発表となっています。

北東北を代表する百貨店川徳。生き残りをかけたリニューアル計画の成否が注目されます。

 

盛岡市菜園にある川徳百貨店。パルクアベニューカワトクと称する。駅から徒歩10分ほどと、メインのバス通りから外れている立地の若干のウィークポイントは否めないが、これからも盛岡市の中心市街地の大将格として存続を模索していく。

 

川徳の経営状態に関するニュースは2022年12月28日に日経新聞によって報じられ、その後地元メディアも同内容で続報していた。2022年12月29日、川徳の危機を聞きつけてか、非常に多くの買い物客が川徳デパートに来店していた。

 

ごった返す店内。常連客ばかりでなく、明らかに今まで川徳にあまり来ていなかった市民も大勢いたようだ。フロア案内を調べていたり、フロアパンフレットを手にもって確認していたり、店員さんに売り場はどこかと聞いている買い物客を多く見かけた。

 

昼時の7階レストラン街も人々が行き交い、またはイスに腰かけて店舗の順番待ちをしている人が大勢いた。

 

7階エレベーター前にあるプレイガイドでパンフレットをもらっている買い物客の姿もあった。

 

どこのデパートも紳士服売り場は人の入りがイマイチだとは思うが、この日の川徳の紳士服売り場は家族連れの他に、男性が単身で買い物に乗り込んでいる姿も多く見られた。みんなそれぞれの思いをもって、川徳百貨店、街のデパートを応援するのだ。

 


川徳は盛岡市唯一の百貨店。1866年創業で、長らく盛岡市肴町で営業を続けてきました。肴町は県庁市役所、盛岡バスセンターにも近く盛岡市の繁華街の一部でした。1970年には同地に地上8階地下1階の新館をオープンさせるもその10年後、1980年に現在地の菜園地区に店舗を全面移転しました。肴町の跡ビルには、青森県の百貨店の中三盛岡店が進出。中三にとっても盛岡店は売上の数割を占める重点店舗でしたが、東日本大震災により発生したガス爆発事故で長期休業、そのまま閉鎖に追い込まれ中三の経営破綻に繋がっています。川徳は1995年にはCube-IIを隣接地に開店しました。仙台市の藤崎、三越に次ぐ東北第3位の売上高を誇る百貨店です。

 

川徳百貨店。パルクアベニューカワトクとも呼ぶ。盛岡駅から徒歩10分強。大通りアーケード街よりも南側の公園通り沿いに立地する。

 

こちらはCube-II。地元工芸品などを扱うアネックス館的な存在。駐車場も併設してある。

 

公園通り側の店舗下は、大空間が広がっている。ガラス張りの壁面は、ショーウィンドウを兼ねる。ちょうど建物北側にあたるため、夏場などは影に覆われ涼が得られる

 

開店時刻は午前10:00。周辺で開店を待っていた買い物客が続々と店内へ。コロナ禍の影響で、店舗入口はこの正面口と地下口に限られ、開店直後の滞留時間には店員立ち会いのもと消毒と検温が行われる。

 

紳士服売場が2階と4階の婦人服売場に挟まれた3階になっている。百貨店としてはフルナインアップ。6階のはLOFTも入居している。

 

中合の黄金エレベータに対抗して、川徳は銀色エレベーターとな。呼び出しボタンは1機づつ独立で、連動はしていない。

 

とにかく建物の建面積が広いのかな。1フロアの広がりがとても大きく感じられた。ただ、コロナ禍の影響あってか3連休でもフロアの買い物客は少なめ。7階ダイヤモンドホールで開催されているスヌーピーファンタレーション展には、かなりの人混みだったのだが。

 

別館の立体駐車場。警備員の方は、車の誘導だけでなく横断歩道を渡る歩行者にも配慮し、交通整理を行っていた。

 

百貨店でおなじみのタクシー待機所は、正面の公園通りではなく、東側に設けられている。開店間もないのに、すでに8台ほどが待機していた。

 

川徳前にあるバス停「菜園川徳前」。岩手県交通の一般路線バスと、同社運行の市内循環バス「でんでんむし」が停車する。岩手県北バスはここには乗り入れないようだ。バスのメインストリートから外れているため本数は多くないが、周辺には至近にいくつかバス停があるので、そこから徒歩でというアクセスが便利な気がする。