会津若松市の神明通りにあるLion D'orはビルに入居している百貨店タイプのスーパーです。1Fが生鮮食料品、2Fが衣料品等、3Fが100円ショップセリアの売場とゲームセンターとなっております。会津若松市内にはこの他にもたくさんのLion D'orがあり、会津若松駅前にもあるのですが、これらは純然たるスーパーマーケットとなっており、神明通りのLion D'orは異色な存在といえます。この でぱあと型 Lion D'orは店舗の老朽化により2020年9月16日(水)で閉店し、建て替えが決まっています。
※ ただし、2024年6月現在、建屋取り壊し後の建て替えは行われていません。
会津若松市のメインストリート、「神明通り」にあるLion D'or。多階層型店舗で、街の大型店として中合会津店→中合サテライトショップ会津とともに街を盛り上げてきた。中合とLion D'orがこの界隈から一時的とはいえ消えてしまうと、賑わいはどうなってしまうのか心配だ。
アーケードに面したエントランス。雪よけの壁が新設されていた。
リオン・ドール神明通り店（旧ライオン堂若松店）の一時閉店のお知らせ。建て替え後は現在の駐車場側に建物を構えるという。
駐車場側入口。リオン・ドール神明通り店は自前の駐車場を持っている。
旧アーケード時代の会津若松市のメインストリート、「神明通り」にあるLion D'or。奥には懐かしい中合会津店が。
その頃のアーケードに面したエントランス。やはり他のLion D'orとはひと味違う。バス停神明通りにも面しており、会津バスの券売所もある。
旧長崎屋若松店のビルに、リオンドールのカルチャー教室(4F)をはじめ、ＣＤや本のＴＳＵＴＡＹＡ（2,3F)、ドトールコーヒーと100円ショップ(1F)、なども入居している。
Lion D'orは長年ライオンドーという名前で親しまれてきましたが、社名・店舗名が変更となって現在に至っています。画像はライオンドー時代（2000年撮影）のものです。
日も短くなった秋の入口。2020年9月16日(水)の夕刻。建て替え前の最後の営業をしているリオン・ドール神明通り店。
1Fはスーパーマーケットのフロア。商品はほとんど売り切れ空のフリーザーや商品棚が目立つ。わずかに残っていた酒類や長期保存食品を買い求める人が目立った。
2Fは衣類のフロア。こちらも商品が無くなり、残った商品をレジ付近に集め最後の閉店セール。
エスカレーターの先、3Fは「100円からあふれる至福のひととき」生活良品セリア。リオン・ドール神明通り店のテナントとして入居していた。
ゲームコーナー「メルヘンランド」。こちらは閉店間際まで少なからぬ人々で賑わっていたようだ。
3Fフロアに通じる階段。この光景も今日が最後。17時50分をまわると、店内に蛍の光のBGMが流れ始めた。館内放送で、
「59年間のご愛顧、誠にありがとうございました。リオン・ドール神明通り店は本日で閉店させていただきます。」
と繰り返し放送されていた。
ちゃんと買い物客用のエレベーターもあるリオン・ドール神明通り店。今では珍しい片開きドア。売場は3Fまでで、4Fと屋上(R)は事務所であるとエレベーター内の行き先ボタンに注意書きが書いてあった。
59年間の思いが詰まった、買い物客からのメッセージボード。1Fエスカレーター脇に設置されていた。
閉店時間の18時が迫り、続々と店を後にする買い物客。名残惜しそうに振り返る姿も見られた。自転車で通りかかって店の様子を伺う人の姿も。
店の前には、リオン・ドール神明通り店の現店舗の最後の姿を見ようと会社員、主婦、学生など多くの人が集まっていた。その数20人ほど。また、リオン・ドール関係者（おそらく事務所スタッフ）もビデオカメラをまわし、その様子を記録していた。
店長とみられる人が現われ、閉店のあいさつが始まった。
「当店は59年間の長きにわたり、地域の皆さまにお世話になってきましたが、建て替えのため一時閉店させていただきます。1年ほどお時間をいただきまして、また新しいお店にて皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げます。今まで本当に、ありがとうございました。」
従業員とともに一礼。通りに集まっていた買い物客からは拍手が沸き起こった。
神明通りに面する正面入口のシャッターが閉じられ始め、歴史に一旦幕を降ろすリオン・ドール神明通り店。
みんなに送られながらの閉店。最後に集まっていた人々を見ると、本当に市民に愛されていた店舗だったというのがわかる。
リオン・ドール神明通り店に併設されている会津バス神明通り案内窓口。この先どういう扱いになるか特に案内等は貼られていなかったが、やがて閉鎖された。
老朽化していたとはいえ、エレベーター、エスカレータに3Fまでの売場構成。確かにリオン・ドール神明通り店は会津若松市の立派なデパートの1つだった。