メイプル

2023年4月末をもって閉館が決まっているメイプル。奥州市(旧水沢市)中心市街地である水沢駅前通りにある大型商業施設。せっかくの時間・・・せっかくの機会・・・せっかくのご縁ということで、2023年3月の最後の日曜日、3月26日(日)に再び最後のお別れをしに行きました。

 

日曜日午前中の水沢駅前通り。高いアーケードに挟まれた通りの奥、画像中央に水沢駅前の大型店メイプルが見える。

 

アーケード街の終端に位置するメイプル。最盛期は駅からここまで人通りが絶えなかったに違いない。

 

メイプル正面入り口。マルイチ撤退後、店舗営業開始時刻は10時だが、既に入り口は開いていた。買い物客を館内で待たせるようにしているメイプル。

 

1階の空きフロアは待ち合い所となりベンチがいくつも置いてある。そしてストリートピアノ。何人もの買い物客がここで音楽を奏でたのであろうか。9時50分になるとメイプルの館内放送が流れた。
「開店、10分前です。お客様をお迎えする準備はできましたか。 ・・・・・。」
残り少なくなったテナントの店員さんは開店の準備を行っていた。

 

「flower Shop和華」は近傍地に移転するらしい。今日は10時になっても開店していなかった。

 

移転が決まっている「きもの京紅水沢店」。2階フロア唯一営業しているテナントとなっている。

 

「ゲームランドサンキング」には、親子連れが訪れていた。ここは若者も集う場所なんだろうな。3月30日(木)をもって閉店。

 

メイプル最後の重要イベントが西館で開かれていたようだ。制服販売会。来年以降はどうなるんだろう・・・?

 

3階テナントである「もみほぐし整体 リラク riraku」。10時30分になってもネオン?が点灯しないが・・・。

 

どうやら今日3月26日(日)は休業らしい。最後にもみほぐしてもらおうかと思ったが・・・

 

メイプル東館の西側階段。中央階段とでも言うべきだろうか。行き交う人は皆無・・・。

 

開店から少し過ぎて、ティーンズ3人組と初老の夫婦がメイプル館内に入ってきた。きっと、きっと、今まで楽しんだメイプルを思い出しながら、見て回っているだろうな。

 

中央エントランスから華やかなはずの1階フロアも、わずか3テナント。案内板が寂しい。

 

いつもお世話になっている「回進堂」さん。自社銘菓の他に、かもめの玉子をはじめとした岩手県名産品も扱っており、一部商品を2割引き販売していた。回進堂さんもあと数日で閉店。前回、お別れの挨拶をしたのにまた来ちゃった。前回以上にお菓子をドカ買いし、店員さんにお別れのごあいさつ。

「メイプルに来るだけのためにわざわざ福島からいらしたんですか!?」

と腰を抜かされたが、そう、それが でぱまに なのです。

「メイプルもスカスカになっちゃって、もう買い物するところも無いのに・・・。」

と気の毒がられたが、本当に気の毒なのはメイプルで頑張ってきた店員さんたちだし、メイプルで楽しい買い物をしてきた買い物客のみなさんなのですよ・・・。

 

メイプルのカート、1台増えてる。メイプルの買い物かご、2個増えてる。最後に、少し元気になったのかな、メイプル。

 

地域とともに17年間歩んできたメイプル。雨の日の日曜日。お別れの悲しい涙。しばらくその姿を傘をさしてぼーーーっと眺めながら、メイプルを後にした。

 


2023年4月末をもって閉館が決まっているメイプル。奥州市(旧水沢市)中心市街地である水沢駅前通りにある大型商業施設。閉館まで1か月余りとなった3月12日(日)、メイプルに最後のお別れを告げに訪れました。

 

黄昏のメイプル。メイプルは商業棟である東館と駐車場メインの西館の2棟で構成されている。

 

水沢駅前通りの面するメイプル東館。日曜日の夕方、アーケード街の人通りは皆無であった。

 

駐車場がメインを占めるメイプル西館。ガスショールームや、産業交流館が営業している。東館への連絡橋もある。

 

メイプル正面入り口。ジャスコ水沢店から始まった豪華な意匠。最盛期には多くの買い物客が行き交ったに違いない。最晩年の人の出入りは極めてまばら...

 

メイプル正面入り口フロアに店舗を構える銘菓回進堂。羊羹を中心とした自社製菓のほかに、岩手県名産品も取りそろえる「でぱ銘店」。3月末までの営業とのこと。期間限定のチョコ&キャラメル羊羹など諸々買いつつ、店員さんとメイプルの想い出話を少しだけして、お別れを告げてきた。

 

アメリカン雑貨・キャラクター雑貨「1985」。こちらは移転する模様とのこと。

 

flower Shop和華。こちらも1階で営業している。メインテナントのスーパーマルイチが2022年末に撤退し、大型店の強みである回遊性が形成されていない。

 

2階の衣料品店だったレディスコレクション辻山は2023年1月末で閉店となってしまった。奥州市内に移転するとのこと。

 

メイプル2階にある「きもの京紅水沢店」。コープアテルイ1Fに2023年4月6日に移転予定となっている。

 

3階奥にあるもみほぐし整体リラク。3階テナントのほとんどが撤退した中、営業を続けている。

 

以前は学生らで賑わっていた4階のゲームランドサンキング。この日は、お客さんの姿は見えず。2023年3月30日での営業終了の掲示が寂しく掲げられていた。

 

メイプルを俯瞰できる吹き抜け。エスカレーターを行き交う人の姿は無い。節電のため、下りエスカレーターは停止されている。旧水沢市中心市街地を代表する大型店メイプルの最晩年は、とても寂しいものとなってしまった。

 

階段に掲げられたフロア案内。既にほとんどのテナントが撤退済み。セールの案内チラシなども貼られていない。

 

1階正面入り口脇に、ただ1台残されていたメイプルの買い物かごとショッピングカート。なぜ1台だけ残されていたのだろう。
かつては、このカートがたくさん行き交う賑わう店内だったのだろうか。いろいろ想いを馳せてしまう...

さようなら、メイプル。

 


奥州市(旧水沢市)中心市街地である水沢駅前通りにある大型商業施設メイプル。そのメイプルを運営する水沢クロス開発は、
コロナ禍による客足減少と電気料金など光熱費の高騰を受け、営業継続は困難とし、2023年4月末にてメイプルを閉館すると発表しました。しかし、メイプル閉館を待たずに2022年の年末にかけて退店するテナントが続出。水沢クロス開発自体も、メイプルを運営する運転資金がすでに底をついており、奥州市に光熱費およそ3700万円の支援を受ける事態となっています。奥州市民に愛され続けた街の大型店メイプル。どのような形で2023年の閉館を迎えるのか気になります。

 

閉館発表後、年末の2022年12月29日を迎えたメイプル。年の瀬で賑わうはずの街がひっそりとしている。

 

開店時間を迎えても、常連客と思われる人たちがちらほらいる程度。人の出入りが少ない。メイプルの威容を保つ正面出入口がお客さんを待っているのに。

 

メイプルの年末年始の営業案内。館内ではすでに新年を祝う音楽が流れていたが、どのような形で初売りを迎えるのであろうか。

 

節電のため、下りエスカレーターは全面停止している。涙ぐましい努力をしながら運営を続けるメイプル。

 

この圧巻なエスカレーターの吹き抜けも、行き交う人々は少ない。下りエスカレーターが停止していることもあろうが...

 

暮らしの衣料館すまいるは2022年12月18日で閉店。フロアはガランと空いてしまった。前回訪問時(3か月前)は、ここで衣料品を数点買って愛用していただけに、事態の急変が信じられない。

 

ファミリーレストランニューラタンは2022年12月20日で閉店。前回訪問時、ここでおいしい昼食とデザートを食べたのにー!

 

1階のキーテナントであるスーパーマーケット、マルイチメイプル店は2022年12月末日で閉店を告げている。

 

マルイチメイプル店の売場の棚の3分の2ほどがすでに空となっていたが、野菜や精肉などは品目多く置いてあった。営業最終日まで中心市街地の台所として...

 

3階の洋服雑貨屋さんkotiも、12月末日にて閉店。Twitterには店員さんの無念の気持ちが綴られていた。

 

残る商品も少なくなっていたが、閉店セール中のkotiでお買い物。ちゃんと「お疲れ様でした。」と伝えてきました。

 

ダイソーよ、お前もか。

 

メイプルのダイソーは売り場も大きく、市民にも便利な100円ショップだったに違いない。買い物客がレジで店員さんに「ちょっと早いけど良いお年を」と伝えていたのがとても深くささった。

 

1階のアメリカン雑貨・キャラクター雑貨「1985」は、移転を計画している模様。

 

フルーツショップフジヤは2023年1月3日で退店。メイプルのエントランスが寂しくなる...

 

画像右側がフルーツショップフジヤ。その奥に見えているのが地元銘店「回進堂」。自社の羊羹や銘菓のほかに岩手県の特産品も扱う「でぱ銘店」。回進堂の店員さんは「3月末までここで営業を続けます!」と力強く語ってくれた。

 

メイプルの閉店発表後、1階中央ホールに置かれたピアノ。街が賑わっていた頃の想い出とともに、メイプルが少しでも明るくなるよう、市民が1人、また1人と演奏しているようだ。

 


メイプルはJR水沢駅前から伸びるアーケード街、水沢駅通りにある大型ショッピング施設です。1985年11月に核テナントとしてジャスコ水沢店がオープン。しかし、2005年5月20日をもってジャスコはご多聞にもれず退店。メイプルは空きビルとなってしまいました。ジャスコ撤退により中心市街地の空洞化に拍車がかかることを防ぐべく、行政や商工団体からの支援を受け2006年4月6日に中心市街地太田が商業施設として再オープンしました。

 

奥州市(旧水沢市地域)の中心市街地に位置するメイプル。今年(2022年)の3連休...去年と何がか違う!駅前通りは歩行者天国。「産業まつり」を開催しており、賑わう通り!

 

メイプルへの人の出入りも激しい。中心街の大型店メイプル。この活気が毎日戻ってきてくれるといいですね。

 

メイプル西館の立体駐車場。月極駐車場もあるようで、鉄道利用者も利用しているケースがあるようだ。西館低階層部にも一部テナントが入居しており、東館との連絡通路がある。

 

昨年より多少テナントの変動があったメイプル。少しでも空き床が埋まるといいけど...

 

人々が行き来するエスカレーター。3連休ともあり家族連れや学生も多かった。

 

1階の銘菓回進堂は左手、奥はスーパーマルイチ。右手はフルーツショップフジヤ。回進堂は自社の銘菓の他に、岩手県の代表的な銘菓を岩手県産品コーナーで販売している。でぱ銘店街を一手に引き受けている回進堂。

 

一方で、残念ながら閉店してしまった4階のお蕎麦屋さん。去年、ここでおひるごはん食べた...。

 

4階レストラン街は、ファミリーレストランニューラタンのみとなってしまった。コロナ禍もあり厳しい状況だが、なんとかメイプルと街が盛り上がってほしい。

 


奥州市(旧水沢市地域)の中心市街地に位置するメイプル。2021年、3連休ともあってか、商店街の店舗は軒並み休業。メイプル正面の茶舗と、JR水沢駅前にあったスポーツ用品店2店、途中の銘菓屋くらいしかこのアーケード街で営業しておらず、人通りはほとんど無かった。その駅前のスポーツ用品店は大谷翔平一色で、買い物客と店員さんが談笑していた。
「いやー、大谷グッツ買いに来たけど、水沢はメイプル以外店やってなくて大変だない。」
「お客さんはどちらからいらしたの?」
「仙台。」
...比べるなよ。

 

何気に豪華絢爛なメイプル東館の正面入口。ちょっと圧倒されてしまった。

 

メイプル西館の立体駐車場。月極駐車場もあるようで、鉄道利用者も利用しているケースがあるようだ。西館低階層部にも一部テナントが入居しており、東館との連絡通路がある。

 

少々空きスペースが目立つメイプルフロア案内。有力テナントだったカトレア水沢店は2021年2月28日をもって撤退。集客力の再活性化が期待される。

 

エスカレーター周辺は吹き抜けになっており、大変眺めがよい。ここにたくさんの買い物客がいたら...。1階の回進堂では自社の銘菓に加え岩手県産品を取り扱い、地域密着型スーパーマルイチ、紳士用品も取り扱う暮らしの衣料館すまいる、ダイソーやレストランなどひととおりのテナントが揃っている。

 

メイプルのエレベーターは1基。外窓から水沢駅前の商店街を見渡せる。

 

岩手県交通のバス停「メイプル前」。他の通りのバス停と比べると明らかに後付感満載。少しでも集客を...との思いからだろうか。