さくらシティ日立
さくらシティ日立は、日立市中心街の一角、神峰町にあるテナント型大型店舗です。同建物にはもともと、茨城県地元百貨店である伊勢甚日立店が店を構えていました。伊勢甚日立店は1967年2月に開店し、1985年6月より当地で営業していました。伊勢甚(ボンベルタ伊勢甚)は勝田店のジャスコ化、旗艦店であった2003年2月水戸店の閉鎖により日立店が最後の伊勢甚百貨店でしたが、売り上げの伸び悩みとビル所有者との契約更改が不調に終わったことで、2005年5月20日を最後に伊勢甚日立店は38年の歴史に終止符を打ち、創業280年の茨城の老舗、伊勢甚百貨店は姿を消しました。
その後、同建物は百貨店並みの店舗としての再オープンを目指して後継テナントを募り、2006年11月11日に複合専門店ビルとして「さくらシティ日立」がオープンしました。オープン当日はおよそ10,000人の買い物客が押し寄せ、賑わいを見せました。
しかし、
さくらシティ日立は、金融危機(リーマンショック)の影響により運営会社の資金調達難となり、2008年10月15日で閉鎖されました。日立市の老舗百貨店を受け継いだ街の大型店は、突然の幕切れとなり姿を消しました。その後、建物は取り壊され、跡地にはさくらシティのテナントの1つであったスーパーマーケットのカスミが営業しています。
カラーリングを一新し、2006年に蘇った大型店「さくらシティ日立」。売り場はB1~4Fで、5Fと屋上は駐車場となっている。B1には銘店街とスーパーかすみの食品フロア、1Fから4Fに専門店のテナントが並ぶ。 3Fにはゼビオも入居。中心街に売り場を構えるのは珍しい。
店内はエレベーターに加えエスカレーターも2箇所にある。駅から少し離れているが、店舗の人の出入りも多い。”百貨店並み”のコンセプトで新型店舗「さくらシティ日立」は新たなスタートを切った。まさか2年後に突然の閉鎖となるとは・・・