イトーヨーカドーいわき植田店は、JR植田駅前の植田ショッピングセンターのキーテナントとして昭和50年4月にオープンしました。以来、いわき市植田地区の中心街の大型店として親しまれてきましたが、近年の郊外型大型店の進出により平成5年度には47億円を超える売り上げが、平成11年度には29億円にまで減少。中規模な店舗規模ということもあり今後も売り上げの増加は見込めないとの判断から、平成14年2月に同年8月末をもって撤退することが一度決定されました。その後、センター管理組合の存続の要請や、地域住民の営業継続要望、さらに撤退発表後の売り上げ増加などから、当時の撤退計画を転換し平成14年6月10日までにイトーヨーカドーいわき植田店の営業継続を決定しました。
しかしながら、その後も売り上げは伸び悩み、平成17年には再び閉鎖対象にリストアップされ、食品フロアのみの存続なども模索されましたが、これ以上の営業継続は困難とし、平成18年9月18日をもって残念ながら閉店、植田地区の大型店としての31年の歴史に幕を閉じました
閉店セールを実施中のイトーヨーカドーいわき植田店。営業終了前日の9月17日の様子。買い物客用駐車場はほぼ満車であった。
「閉店セール」ののぼりが店舗周辺に掲げられ、3連休とあってか人の行き来も活発であった。個人的にはこうした中型店舗は好きだったが、次々と淘汰されていくのはやはり時代の趨勢なのだろうか…?
店内は最後の買い物を楽しむお客さんでにぎわっていた。特に家族連れが目立っていた。2F衣料品フロアには既に売り切れで空きスペースもあり、アクセサリー等も特価販売されていた。同じく入居している専門店も、セールを実施。4Fレストランも混雑していた。長年親しまれてきた植田地区の顔、イトーヨーカドーいわき植田店の姿もこれが最後。
なお、植田ショッピングセンターの後継キーテナントとして藤越が1Fフロアに入居することが決定。2F以上のテナントもまもなく決定し、年内のリニューアルオープンを目指す。