全国の三大都市圏を中心にした都心百貨店はインバウンド効果の回復もあり、業績が急激に上向いている一方、地方百貨店はコロナ禍のダメージを癒えることも半ば苦境が続いています。そうした都市百貨店と地方百貨店という二極化のことば。矢尾百貨店に当てはめるのであればあえて地域に馴染んだ溶け込んだ地元百貨店というのが相応しいでしょうか。埼玉県秩父市にある矢尾百貨店の創業は1749年8月。現在の百貨店の場所にて酒造業を開始。その後、百貨店への王道ともいえる呉服、食料品、雑貨類と販売品目を増やしていき、1970年には本館増床と百貨店法による認可を受けることになりました。1982年10月には百貨店売場面積を7,791㎡とし、1999年4月に全面改装を行いました。
「たしかな品に真心こめて」。矢尾百貨店の暖かいフレーズである。矢尾百貨店は秩父市の中心市街地である埼玉県秩父市上町1丁目にあるデパート。西武秩父駅の出口より線路の裏側、徒歩約10分の位置にある。2024年12月5日にお買い物。
北側駐車場の正面入口。駐車場には警備員さんが立ち、買い物に訪れた乗用車の誘導を行っている。
別館に面する南側の入口。おいしそうなベーカリーの匂いが漂ってくる。
大規模小売店舗の銘版があった。設置者氏名は(株)矢尾商店。
矢尾百貨店の別館は、現在はカルチャー館としてフィットネスクラブになっている。
1階は食品のフロア。日常の飲食品やお惣菜などが並ぶ。デパートならではの銘店街、そして秩父土産コーナーも備えている。
デパートです。矢尾百貨店1階フロアの一角にはコスメコーナーも集まっている。
2階は婦人服やジュエリーが中心となったフロア。Honeysも出店している。地元にあって本当になんでもある百貨店という感じがして、胸が熱くなる。
3階は紳士服や生活用品のフロア。催事場もあり、ちょうどお歳暮コーナーが設けられていたので、ここより発送。平日にも関わらずお歳暮コーナーの係の人はとても忙しそうだった。子ども服売り場や玩具コーナー、文房具、そして呉服、結納品のコーナーも。
4階フロアは家具、インテリアの専門フロアとなっていた。
5階にはJTB矢尾トラベルサロン。本当に、本当になんでも揃っている矢尾百貨店。
もちろん、デパートレストランも営業。和洋中ひととおり揃ったレストランは11時より営業。
デパートでトイレの場所に迷うことがあるが、矢尾百貨店ではそのような心配は無用。もうこの「REST ROOM」という掲示がでかでかと見えて、迷わない。
「たしかな品に真心こめて」。銘品含めたくさん購入したが、最後に商品券カウンターで「矢尾百貨店」の商品券を購入。福島市から来たんですと例によって無駄に遠くから来たアピールをすると「ああら、観光ですか?」と聞かれ、矢尾百貨店での買い物が目的である旨伝えると、感嘆と同時に購入しようとしている商品券は矢尾百貨店(とベスト電器ヤオ秩父店)しか使えない(全国百貨店共通商品券ではない)から、秩父全体で使える「コイン型商品券「和同開珎」(秩父市共通商品券)」をお勧めされたが、矢尾百貨店の来店記念に矢尾百貨店の商品券がぜひほしい旨伝えると、商品券をそのまま受け取るつもりが丁寧に商品券専用袋への封入と包装までしてくれて手渡していただいた。
「たしかな品に真心こめて」
矢尾百貨店ではそれが手に入る。