中合棒二森屋店(2)

函館駅前に君臨する百貨店、棒二森屋です。創業1937年の老舗で、函館駅前地区で 大きな集客を担ってきました。1982年に駅前に面するアネックス館をオープン、 1994年にはダイエー子会社のADS(アドバンスド・デパートメントストアーズオブジャパン)に 経営が移りました。ダイエー再建の一環としてADSは中合と合併し、2005年12月1日からは中合棒二森屋店として営業しています。 しかし、人口減少に伴う売り上げの落ち込みに歯止めがかからず、北海道新幹線新函館北斗延伸の効果も限定的で、建物の老朽化も進んだことから、中合は2019年1月末で棒二森屋の閉店を発表しました。

以下は、2010年12月の訪問時の様子です。

 

駅前に面する棒二森屋アネックス館。函館駅を出ると、真っ先に目に入る建物の一つだ。棒二森屋が面する通りは路面電車が走っており、アネックス館の前に「函館駅前電停」がある。アネックス館には書店、楽器店、カジュアルショップなどが出店している。また、地下には銘店街があり、北海道のお土産品なども販売している。 無印良品は、移転に伴い棒二森屋からは撤退している。

 

本館は駅前から続くアーケード街にあり、こちらにはいわゆる百貨店としての各売り場が設けられている。アネックス館とは連絡通路で結ばれている。 7F大食堂は2006年10月にリニューアルオープンされている。店内での買い物時に、店員さんにboniカードの有無を確認されるが、NAKAGOカードを提示したら「?」の表情をされてしまった。(ちなみに、十字屋山形店では「NAKAGOカードですね」と知ってますよ的な反応をされたが)

 

棒二森屋本館入り口。バス停「棒二森屋前」もある。本館裏には立体駐車場がある。雪の降る中、クリスマスセールのデコレーションがされている店舗通り側。

 

本館とアネックス館を結ぶ連絡通路。中合福島店1番館と2番館を結んでいたNロードを彷彿とさせる。複数棟の店舗構成にはやはりこれがないと。

 

棒二森屋アネックス館前の駅前交差点を路面電車が雪の中走行中。ちなみにこの日は函館市はかなりの雪が舞っており、まさにホワイトクリスマスだったが、福島県猪苗代町では国道49号線で長時間に渡り車が立ち往生するなど、全国的には大変な荒天となっていた。

 

函館駅前電停。棒二森屋の目の前が市電の函館市の中心駅となっている。

 

函館駅前を長年にわたりみつめ続けてきた棒二森屋デパート。

 


2006年9月、黄昏の中合棒二森屋店。前年には中合との合併と店舗存続が決まり、北海道新幹線開業も控えて棒二森屋を含めた函館駅前の発展が期待されていた。