京成百貨店
水戸京成百貨店は、水戸市の中心市街地にあり、水戸の老舗であった伊勢甚の閉店後は水戸市を代表する百貨店として親しまれています。2003年2月20日の水戸伊勢甚閉店後、その跡地に新店舗ビルを建設し、2006年3月17日に移転オープンしました。新店舗は売り場が地上9F地下1Fの大型店舗で、地方百貨店では屈指の規模を誇ります。北関東最大級の百貨店として、水戸市の中心街をリードする存在となりました。広域集客の観点から、水戸の冠を外し、「京成百貨店」を名乗っています。
とにかく巨艦な京成百貨店。水戸駅から歩くと、歩いて歩いてようやくたどり着く距離にあるが、遠くからでもその威容を見ることができる。裏側は売り場直結の立体駐車場となっている。
正面からとらえた構図。これぞ百貨店という風貌。
正面エントランスも壮大で、北関東最大の百貨店に相応しい造りとなっている。エントランス奥はルイビトン。
売場も、開店から16年たってもとても真新しい見栄えとなっている。ラインナップも地方では珍しいものばかり。さすが首都圏の百貨店といったところ。
店外からも見える大きな吹き抜けはエレベーターホールとなっている。吹き抜けの下にはカフェが営業しており、高い天井と大きなガラス張りの明るいスペースで優雅なひと時を...
最上階はレストランフロアとなっている。コロナ禍の影響か、夕刻閉店の店舗や昼時間休憩を設けいている店舗もあった。
水戸京成百貨店。水戸駅から商店街が続くメインストリートにある。水戸駅からは徒歩17分と少し歩くが、バスの便も良い。水戸伊勢甚の閉店やダイエー水戸店の撤退など、水戸市中心街が停滞していたが、水戸京成百貨店のオープンとともに水戸駅から京成百貨店に続く商店街も、ともに盛り上げようという機運に包まれた。
壮大なエントランス。北関東最大の百貨店に相応しい造り。画像はグランドオープン時の2006年3月のものだが、オープンから3年たった2009年夏も、館内は買い物客の行き来が非常に多く、引き続き高い集客力を誇っている模様。
新店舗は高級感あふれる造り。明るいイメージを作り出している。グランドオープン時にさまざまなイベントが催され、2006年3月26日には水戸藩ソーラン節が店舗前で披露されていた。1F正面入り口の脇に、直接地下に入れる階段もある。エスカレーターも両面に設置され、店内には有名ブランドが多数並び、9Fにはレストラン街があるなど、都市型百貨店としての機能をふんだんに備えている。また、店舗裏側の駐車場の1F部分にも飲食店が並んでいる。
通りを水戸駅方面に走る路線バスが到着するごとに、多数の買い物客が来店している。水戸駅から発車する路線バスの入り口にも、「水戸京成経由」との張り紙が。店舗入り口の人の行き来が絶えず、水戸駅からの通り沿いに「水戸京成開店」の小旗が並び、多くの市民の期待を担ってのグランドオープンとなった。
※ 2011年3月末に来店したところ、東日本大震災の影響によりエスカレータは全て休止おり、階段もしくはエレベータでのフロア移動という状態で営業再開していたが、震災後の閉塞感から小さな楽しみだけでも取り戻すことを求めに来ているかのように、大勢の買い物客で賑わっていた。エレベータには臨時のエレベータガールが乗り込み、対応にあたっていた。
旧店舗。現在は取り壊されている。時折、特設会場として利用されることもあったという。