丸広百貨店南浦和店
丸広百貨店南浦和店は、JR京浜東北線とJR武蔵野線とが交わる交通の要衝、JR南浦和駅東口のそばにある店舗です。1978年のオープン以来、もともとは純然たる丸広百貨店の一店舗で、1989年に増築も果たしていますが、近年の生活様式の変化や商環境に対応するため、2006年に業態転換を実施。食品階のみ直営とし、他フロアはテナントを導入するといったスタイルに変容しています。やがて食品売り場も2020年7月28日より埼玉県の地場スーパー「ヤオコー」の営業となり、丸広百貨店南浦和店の建物はほぼ完全にテナントビル化しています。しかし、店舗名称は丸広百貨店南浦和店としたままで、地域に愛され続けています。
丸広百貨店南浦和店。その風貌は当然だが百貨店そのもの。様々な業態のテナントがここで営業している。2024年7月24日にお買い物。
丸広百貨店南浦和店の1階入り口。ヤオコーのシンボルが大きく掲げられている。2020年までは食品売場だけは丸広百貨店が直営で営業を続けていたが、ヤオコー側の旧浦和市域における集中した店舗網の強化と、丸広百貨店側の食品売場強化による集客力のさらなる強化という両社の戦略が一致したという。
言わば貸家となった丸広百貨店南浦和店だが、あくまで丸広百貨店南浦和店としての呼称を変えず、その百貨店としての矜持を示すかのようにポスターや店内の案内板などに「丸広百貨店」の名を残している。
丸広百貨店南浦和店のフロア案内。食料品(ヤオコー)と専門店街で埋められている。
1階は食品館でほぼ「ヤオコー」の売場で占められている。売り場面積は約1833㎡。このほか、ベーカリー店も営業している。
2階より上は専門店のフロア。衣料品や家具、ドラッグストア、ビューティーやカルチャー、複数のクリニックなど、実に様々な業態のテナントが営業している。
3階奥にあるスクールコーナー。丸広百貨店南浦和店で唯一、全国百貨店共通商品券や丸広の商品券が利用できることから、ここだけが丸広百貨店の直営店として残っていると思われる。
6階の多目的スポーツコート。テーブルのイスが倒されているのは、この日の大嵐に備えたためか。
6階奥にあるレストラン。通常だと22時まで営業しているようだが、現在は営業時間を短縮している模様。14時過ぎに遅い昼食をここでとったが、店内は満席近く盛況だった。
クオール薬局丸広百貨店南浦和店。ちょっと何がどこにかかっているか分からない店名だが、丸広百貨店南浦和店に複数あるクリニックの調剤薬局として機能しているのであろう。サイト運営者もたまたま有効な処方箋をもっていたので、ここで薬を受け取ることができた。
「ありがとうございます。お仕事か何かでこちらにいらしたのですか?」
「いえ、あの、その。」
いつもの、無駄に遠いところから百貨店にやってきたぞアピールはさすがにできなかった。