中合東京店

中合東京店は、明治17年に東京都日本橋、当時の東京市日本橋区富沢町二番地に設立されました。一帯は日本橋の繊維問屋街であり、中合東京店も問屋として仕入れなどを中心とした業務を行っていました。問屋形態のため、高層の建物になっても雑然と商品が並べられているだけであり、季節によって売り場構成は変化しておりました。特筆すべきは株式会社中合、すなわち中合デパートの本店はもともとこの中合東京店。昭和59年まで本社所在地の登記が東京都ということでした。

その後、中合も高度成長期後の経済の歪に陥り、合理化が必須の状況となり、中合東京店は昭和59年に閉店し、その歴史に幕を閉じました。中合の登記上の本社も昭和59年に福島市に移されております。

 

東京都中央区富沢町2にあったとされる中合東京店。おそらくこのあたり...。

 

住居表示の番地番号に変更がなければ、この界隈の左側の建物/敷地の一角のはずだが、昭和59年閉店と時が過ぎすぎており、手がかりを示すものは何もない。

 

これは三越本店。三越本店から東に向かって1キロメートルほど離れた場所、その道路左側に中合東京店があったという。中合東京店は、三越本店とも取引があり様々な商品を三越に納品していた。