中合サテライトショップ会津(中合復活)

中合は2010年2月末に会津若松市の中合会津店を閉店後、旧店舗近く会津ロイヤルプラザ1Fに中合福島店会津営業所(あくまで中合福島店の出先の位置づけで、中合会津店の営業継続ではない)を設置し、外商やカタログ販売を行ってきました。また、付近の会場(主を会津ロイヤルプラザ2F)を借りて企画展などの催事販売を実施してきました。

中合会津店の閉店後も、常設店舗の設置を求める買い物客の要望が多く寄せられ、年間4ヶ月程度の贈答ギフトや企画展等の販売営業も好調で営業黒字を達成できていることから、会津若松市での常設店舗の設置を決め、会津ロイヤルプラザ2Fのスペースを借り「中合サテライトショップ会津」を平成25年10月25日にオープンしました。

「中合が会津に帰ってきた。」 10月25日の店舗オープンの10時にはおよそ200人の買い物客が列を作り、会津若松市の百貨店の再開を喜びました。

 

中合サテライトショップ会津は、会津若松市の繁華街である神明通りから旧中合会津店の裏側、中合会津営業所が入居していた会津ロイヤルプラザの2Fフロアにオープンした。オープン3日目の10月27日の日曜日、午前中は雨が時折強く降るあいにくの天候にも関わらず、この日も開店時刻の10時直後から多くの買い物客が通りのあちこちからビルに入っていき、復活した会津の中合へ足を運んでいた。なお、中合公式Webサイトや各メディアとも「中合福島店サテライトショップ会津」「中合サテライトショップ会津」と呼称しており、2010年に閉店した「中合会津店」との表記は一切なく、中合会津店の営業継続・移転拡大という位置づけではない。

 

会津ロイヤルプラザの2Fへの入り口は旧中合会津店敷地の野口英世青春通りに面する斜め向かいの交差点にある。神明通りの1本裏にあたる野口英世青春通りやそれにつながる大町通り沿いにも小さな商店やカフェなどが立ち並び、会津若松市の目抜き通りの1つとなっている。

 

入り口からすぐ上階につながる上下エスカレータが設置されている。入り口フロアに、「中合サテライトショップ会津」の店舗名標やチラシなども新しく掲示されている。

 

会津ロイヤルプラザのフロア案内。2F案内に「中合サテライトショップ会津」が堂々掲示。会津ロイヤルプラザの1Fは花屋やブティックなどのテナント、地階はカラオケレストランなど。3Fはボウリング場のロイヤルボウルが営業している。

 

エスカレータを上りきった2Fフロア入り口にも「中合サテライトショップ会津」の店舗名標が新しく掲示された。ビル入り口や店内には、中合サテライトショップ会津のオープンを祝う多くの花束が飾られている。大勢の買い物客が行き交うエスカレータ付近では、ロイヤルボウルのスタッフがティッシュを配って3Fボウリング場のアピールもしていた。

 

中合サテライトショップ会津の入り口付近。売り場面積は常設部分の445㎡に加え催事部分が530㎡となっている。オープン記念として催事部分も利用し特選銘菓販売や布団販売、衣料品特別販売などの開店記念セールを実施した。常設部分にも婦人衣料や紳士衣料、食器や寝具、銘菓など百貨店の品揃えで売り場を構える。中合会津店と比べると売り場面積はかなり小さいが、それでも百貨店ならではの構成で商品が並び、デパートショッピングを楽しめる店舗となっている。

オープン記念で特別販売されたマダムシンコや金谷ホテルベーカリー、日本橋錦豊琳のかりんとうも飛ぶように売れ、中合の買い物袋を持った多くの人々が店舗や通りを行き交った。テレビのインタビューを受け、涙ぐんで中合の復活を喜ぶ買い物客もいた。多くの人々に惜しまれた中合会津店の閉店から3年8ヶ月の時を経て、会津若松市にデパートが、中合が復活した。

 

会津ロイヤルプラザ1Fの中合会津営業所部分に、特に閉鎖や移転の掲示はなく、入り口の装飾やカタログ棚もそのままだが人の姿は無く、いずれ撤去されると思われる。

 

旧中合会津店の建物は取り壊され、更地になっていた。しかし、中合は会津若松市に戻ってきた。