大沼感謝閉店セール
2020年1月27日の大沼百貨店の破産/事業停止は、山形市民、県民に大きな衝撃を与えました。その後、水面下で東京のコンサルタント会社「やまき」と大沼元従業員らが調整し、店舗の再開に向けた動きが進み出しています。大沼の土地/建物は山形銀行が抵当権を有しており、2021年早々にも実施される競売で、「やまき」が落札出来るかが再生への鍵とされています。
そんななか、「やまき」は大沼山形本店の建物を使用し、大沼元従業員らを臨時雇用して2020年7月15日(水)から9月末までをメドに企画セールを行うと発表しました。長年山形県民に親しまれてきた大沼デパートとして、恩返しをしたいとの思いからの企画です。
2020年7月15日(水)から始まった大沼山形本店の感謝閉店セール。半年ぶりに大沼のシャッターが開いた。セール開始当日は多くの人通り、道行く人々もみんな大沼の紙袋を持っている。
入口は限定されていたが、大沼デパートの人の出入りが激しいこと。大沼が再び開く。みんなこの日を待っていた。
入口では検温が実施され、新型コロナ対策がとられていた。フロアは1,2,3,5階のみの限定営業となっていた。
1階のフロア案内。入口を入ると既にレジ待ちの長蛇の列ができていた。紳士用品を見たかったが、雑踏のなか近づけず別フロアへ...。
2Fは婦人服と紳士服のフロア。各フロアとも店員さんがレジ打ちに追われ商品説明に回れず、ゆっくりと買い物をする雰囲気ではなかった。元々入居していたテナントが営業しているところもあった。
3Fフロアは婦人服や子供服。元テナントの壁ロゴなどがボール紙で隠されているなどが痛々しく見えたが、子供服など既に売れてしまっている商品が多数。サンリオグッツなども販売されていた。印象的だったのはランドセル売場で、
『どうしても大沼でランドセルを買いたかったんですよ~』
と店員さんと話しながらランドセルを選んでいる主婦の姿。やっぱりランドセルはデパートで買ってあげたいよね。
5Fは家庭用品のフロア。レジは全部超長蛇の列。試しに(おぃ)一番長そうな列に並んでみたら、並んでからレジに到達するまでに40分かかった。並んでいる初老の人も
『レジ打つの久しぶりだろうから仕方ねーな』
と寛容に待っていた。実際はレジ待ち人数のキャパと、1人あたりの購入点数の多さ(異常なほど)も影響していたように思う。レジの列に並びながら、列が進むに連れ列沿いの商品をあれこれ品定めし、買い物カゴに追加する買い物客の姿も目立った。私が並んだ頃(13:30)がちょうどピークだったようで、レジを終えると、列が若干だがはけてきた印象を受けた。14:00定時には、
館内放送でのお知らせに加えて
『大沼デパ~ト~♪』
のテーマソングが流れてきて、とてもうれしくなった。
カバンに突っ込んだのでシワがついたが、久々に入手した大沼デパートの紙袋。去年9月の大沼米沢サテライト店以来。
大沼デパートの値札。この商品はさほどの値引きではなかったが、店内には20%OFF、50%OFFの掲示があちこちに掲げられていた。レジでは、現金の他に一部のクレジットカードが使えたようだが、大沼商品券や全国百貨店共通商品券、ギフト券等は利用不可とされていた。また、駐車場サービス券の発行や配送サービスも行っていなかった。
レシート。お題は「感謝閉店SALE」。大沼デパートのレシートを期待していくとちょっとがっかりするかもしれない。
前述のように、大沼デパートは大盛り上がり。レジ待ち対応で店員さんが商品説明になかなか回れていないようなので、ゆっくりと買い物を楽しみたい方は、来週以降一段落してからの方が良いかもしれない。