大町パルク

大町パルクは、中合福島店の栄町移転後に、人通りが大きく減った大町商店会などの要請も受け、昭和49年6月に中合大町支店として再オープンしました。この時は、3階から5階までは閉鎖したままでの営業でした。その後、大町パルクと店名が変更され、百貨店志向の駅前中合に対して廉価品を扱う店舗として営業してきましたが、年商が15億円と営業数値としては厳しく、昭和59年8月28日に大町パルクは閉店しました。

 

大町パルクはここにあった。現ホテルサンキョウ(旧ホテルルートインプラザ福島)の西側大部分の敷地にあたる。中合時代は、平和通側にもアーケードが連なっていた。想像するに、ホテルの建物の低い部分くらいの高さが、もともとあった中合、大町パルクの建物の高さだったのだろう。その屋上には、中合名物ミサイルタワーが。

 

大町時代の中合の売り場構成。ソーセージやハムなどは、当時は趣向品だったのだろうか。大食堂とスペシャル食堂の違いとは。。。

 

荒町時代、そして大町時代の中合を伝えるボード。当時の福島市の中心街は、県庁通りアーケード界隈や福島交通上町バスターミナル近辺。福島交通軌道線も旧国道を走っていた。当時中合デパートが栄町に移転したニュースの陰に、大町界隈の静けさを伝える新聞記事もあった。

 

レンガ通り(旧電車通り)側から再びホテルサンキョウを見る。隣接する西沢書店は1909年創業、中合時代から営業している書店。政府刊行物取扱所でもある。

 

ホテルサンキョウ正面入り口あたりから西側が中合、そして大町パルクの敷地建物跡だったか。ホテルサンキョウに入居しているコンビニエンスストアローソンは、以前はファミリーマートであり、その前は三万石であり、その前は時計屋であった。