東武百貨店大田原店

東武百貨店大田原店、通称大田原東武(正式名称:東武宇都宮百貨店大田原店)は栃木県大田原市のアウトバーン、国道400号線沿いに店舗を構えています。2024年9月に開店22周年を迎えた東武百貨店大田原店は、郊外店の強みと地方百貨店の厳しさを併せ持つなか、大田原市の街とともに歩みを続けています。

 

国道400号線、大田原市美原地区に位置する東武百貨店大田原店。2024年9月24日お買い物。道路を挟んだ向かいにヨークベニマルが対峙し、総合百貨店としての差別化が急務となっている。

 

大田原東武正面お入口。東武百貨店「お入口」です。曲線をデザインとした堂々とした百貨店の正面入口である。

 

正面お入口横の店舗壁面には「この街とともに大田原東武」「もっと楽しく、もっと新しく。」のキャッチフレーズと、大田原東武のオリジナルキャラクター「とわらぶ」が描かれている。

 

開店時刻10:00の大田原東武の正面お入口。滞留客がいない。風除室も10:00まで閉鎖されたままである。はい私が本日のお客様第一号! 入口を開けてくれた店員さんに「おはようございます!」と元気よく挨拶して店内に入る。しかし、その間もなくかなりの買い物客が店内に入ってきており、どうやらそれぞれ自分の車で待機していたようだ。郊外型百貨店ならではの光景なのか。

 

正面お入り口を入るとすぐ目に入る煌びやかなショーケース。宝飾やアクセサリーのコーナーである。奥にはコスメコーナー。両脇にはa.v.vやグリーンパークス トピックといった衣料品が比較的広い売り場面積で並んでいる。

 

正面お入口からみて1階奥半分は食料品のフロア。総菜や銘店、そしてグローサリーといった食品が並んでいる。画像左側はフードコート。現在、フードコートは常設ではサーティーワンアイスクリームのみの営業となっている。

 

大田原東武の最大の見どころはセンターパークと呼ばれる両側エスカレーターと店内に向かったシースルーエレベーターがある屋上まで突き抜けた吹き抜けであろう。センターパークは催事にも利用されている。青布地の「TOBU」の垂れ幕が店内の勇壮さを演出している。

 

2階フロアはレディスファッションを中心とした「ライフスタイルのフロア」。紳士雑貨の扱いもあるが紳士衣料はゴールデンベアを中心としてやや少なめ。しかし、ファミリーで楽しめるように各年齢層に意識した構成となっているように思える。サービスカウンターも2階に。シューズコーナーの充実ぶりも特筆すべきで、サイズ豊富。私の革靴も毎回ここで購入している。

 

3階から移設されたキッズスクエア(子ども服、おもちゃ、サンリオ、ゲームセンター)は規模縮小ながらもそれなりの売場を維持している。

 

3階は専門店のフロアとして「ニトリ」が大半を占めている。TOBUカードで買い物をすると、通常の売場と率は異なるようだがTOBUポイントが付与される。もとは3階に東武百貨店の子ども服売り場があった名残で、ベビールームが残されている。その他、「ユザワヤ」と催事スペースが3階フロアとなっている。

 

大型平面駐車場を有した東武百貨店大田原店の、駐車場側の入口。食料品側お入口の脇には宝くじ売り場がある。

 

自走式の地下駐車場があるのは強み。悪天候時や酷暑時にも気にせず駐車し、入店できる。車内の温度も変化しにくいので、地下駐車場は重宝する。車両出入口通路の幅員も広いので、比較的安心して入場できる。

 

国道400号線沿いにあるバス停「東武百貨店前」。市営バスと関東自動車が共通のバス停を利用しているようだが、関東自動車のシールの下には東野バスの文字が隠されているような気がする。

 

大田原東武正面すぐそばにはお入口には、タクシー乗り場とフリーダイヤルが掲示されている。

 

この車両のトミカがあったらほしい。

 


東武百貨店大田原店は、開店20周年となる2022年を機に売り場リニューアルを実施。3階フロアのほとんどを「ニトリ」にテナント化するなど、百貨店としての事実上の減床を行いました。

 

20周年を迎えても、建物は色あせることのない東武百貨店大田原店。栃木県北地方唯一の百貨店で、福島県南部も商圏として想定していた。

 

東武百貨店大田原店の正面入り口。2階のガラス面部分には、HANAカフェが営業しており、眺望の良い席が用意されている。

 

東武百貨店大田原店を南側から望むと、建屋一部の凸部分に「ニトリ」のペイントが新たに施されていた。

 

大田原東武の強みは広大な地平駐車場。郊外型百貨店である。併せて、地下駐車場も設けられている。

 

地下駐車場からの店舗入り口。地下駐車場のどの部分からの出入り口かが色で紹介されている。開店20周年のポスターも貼られていた。

 

裏側駐車場側からの東武百貨店入口。ここから出入りする買い物客が一番多い気がする。こちら側には宝くじ売り場が設けられていたり、催事テントが設けられたりしている。

 

3階フロアからエスカレータ吹き抜けを望む。正面は店内に1基あるエレベーター。エスカレーターは両側に上り下りが設置されている。この意匠は、上野百貨店のものであろうが、豪華な造りと感じる。吹き抜け下は、催事場となっている。

 

百貨店の売り場は2階までに集約されている。サービスカウンターも2階に移された。東武百貨店として、紳士服売り場は大幅削減。スーツやビジネスシャツの扱いは無くなったようだ。その他、食器類の扱いも見当たらなくなっている。また、1階フードコードからはサブウェイは撤退したようである。

 

3階フロアは、ユザワヤとニトリで占められている。催事スペースで、かろうじて東武が婦人服バーゲンを催していた程度であった。

 


東武百貨店大田原店は、大田原市の市街地西端に位置する栃木県の県北地方唯一の百貨店です。建物はもともと宇都宮市に本店のあった上野百貨店の大田原店でしたが、上野百貨店は売り上げ不振により2000年に倒産。大田原店も同時に閉鎖されしばらく空き店舗でしたが、 2002年9月に宇都宮東武が、東武百貨店大田原店として出店しました。

 

東武百貨店大田原店は郊外型大型店。上野百貨店大田原店の跡に、建物をそのまま利用して開店。西那須野駅(那須塩原市)付近から延びる幹線道路沿いに店を構えている。大田原市中心部には鉄道が走っていない(JR野崎駅は大田原市に属する)が、商店街や官公庁が並ぶ中心市街地から1km程度西側の美原地区に大田原東武が立地。道路を挟んで向かい側にはヨークベニマルもある。大田原市営バスの「東武前」バス停が公共交通機関の最寄停車場。

 

正面お入り口。大田原東武の各入り口も”お入り口”である。1Fは化粧品や銘菓、さらにスーパーのような食品売り場等があり、2Fがファッション、3Fがリビングや書店といった店舗構成。各ブランドも取り揃え、店内には両側エスカレーターもあり、郊外店とはいえ県北地方の百貨店そのものである。東武他店のような店舗内の位置を示す”番地”表現は無いが、案内図では各フロアの売り場を番号表記している。店舗の地下は駐車場となっている。

 

大田原東武は無料駐車場を完備。臨時駐車場も含め1,000台分を確保している。駐車場側の入り口前には販売用のテントが設置されていた。東武他店には無い光景である。 1Fフードコートには栃木県北部には初となるサブウェイ大田原東武店が2012年9月3日にオープンし、まさに大田原の流行の発信地となっている。