うすい百貨店

うすい百貨店は、出先店・小型店を除けば福島県で唯一の百貨店となっています。以前は第1うすい、第2うすいと2つのビルで営業していました。その第2うすいのあった場所に建設される再開発ビルに入居することになり、その間第1うすいを若干増床してうすい仮店舗として営業していました。そして1999年11月3日、うすいは単体の建物としては東北最大の規模を誇る超大型の都市型百貨店として新装オープンしました。新装オープン初日の開店時刻の滞留は5,000人を超え、長蛇の列で入場制限がしかれ、お昼頃は入場者の最後尾が駅前通りまで達し、この日だけで65,000人が来店しました(うち一人は私...)。店舗は地下1階地上10階で有名ブランドが数多く入居し、エスカレーターも両面設置となっています。百貨店淘汰の時代、地域一番店、そして福島県の代表的な百貨店としてその集客力は絶大なものとなっています。新店舗開設の負担が重くのしかかり、産業再生機構の支援(機構活用第一号であった)を仰ぐこととなりましたが、再生計画が予定より早く完了し、現在は支援を受けた三越の子会社として経営基盤を強化しています。2023年からは、新装開店以来初となる大規模改装を実施。テナントの入れ替えなども順次行い、地方百貨店が苦境にあっても攻めの経営を続けています。

郡山市中町に君臨する「うすい百貨店」。都市型百貨店として新生して25年たつも、色あせることは無い。2025年5月1日にお買い物。

 

JR郡山駅からは徒歩5分。駅とデパートとの間、そして眼前のなかまち夢通りに人流を作り出している「うすい百貨店」。街の活気の源泉であるデパートは、街や地域の人々とともにこれからも歩んでいかなければならない。

 

なかまち夢通り側の出入口。人の出入りが多い土休日や、強風の日にはドアマンが立つことが多い。

 

外壁にはブランドのパネル。この意匠が堪らない。

 

かつてショウウィンドウだった場所には、商店街の歴史が掲示されていた。

 

都市型百貨店1階は、煌びやかなコスメフロアに改装されている。改装前と比べ、目に入ってくるオーラが確実に増している。

 

1階中央休憩所アトリウムからぼんやりとホールを見上げる。この電球の装飾も、街の休憩所として大変落ち着く意匠であると思う。

 

2階から4階までは主に婦人服売り場となっている。2階にはアフタヌーンティーの雑貨売場やカフェ、4階には婦人靴売り場もある。

 

4階には宝飾や時計店もある。ここの時計店の従業員は、かつて中合福島店で働いていた方も複数おり、うすい百貨店福島営業所で行った腕時計の出張販売会は大盛況だったという。

 

5階は紳士服、紳士雑貨のフロア。スーツやワイシャツのオーダーも受け付けている。自分専用のスーツとワイシャツ、何気に内部に施された「USUI」のタグ付き、とても気に入っている。

 

6階は子ども服売り場だが、手芸店「マブチ」の営業終了のあと、関東圏でよく見かける「ユザワヤ」が出店してきた。オープニングセールを実施しており、平日にも関わらず多くの買い物客が詰め掛けていた。

 

7階は寝具、暮らし、キッチン用品や食器のフロア。各売り場が広く、多種多様なアイテムが販売されている。売場に展示が無くても、店員さんに相談するとバックヤードから商品が出てくることもある(冬場に麦茶入れを尋ねてみたら、複数種をバックヤードから出してきてくれた)。

 

8階はMARUZENや家具のフロア。ただ、北側が売場としては空きとなっており、今後どのような売り場構成になるのかが注目される。

 

9階フロアはジュンク堂書店。専門書も含めた書籍の扱いが非常に多く、福島県下一の書店といってもいいだろう。

 

10階レストラン街。長年営業していた「とんかつ和幸」も撤退して、居抜きでラーメン店が入っている。このレストラン街はなかなか店が定着しないイメージもある。中合のサンダースレストランは6階だったが、うすい百貨店の10階まではなかなか食事のために上がってこないということなのか。。。

 

うすい百貨店の地階はいわゆるデパ地下。各銘店、総菜や弁当、全国お取り寄せ、酒類、そして日常の食品売場など、高い食のクオリティーを提供している。注目はお取り寄せの回進堂の羊羹と「ショコラ ベルアメール」。「ショコラ ベルアメール」の実店舗は、東北では仙台三越と、うすい百貨店の2か所だけ。

 


郡山市の都市型百貨店、うすい百貨店。福島県では唯一の百貨店となっています。そのうすい百貨店を応援しようと立ち上げられた「うすい百貨店ファンクラブ」も5年目にはいり、2024年9月8日(日)に店舗正面にて総会が執り行われました。

 

うすい百貨店はJR郡山駅から徒歩圏内だが、福島交通路線バス「うすい入口」のすぐそば。こちらは旧国道4号のバス停で、麓山通り側には「本町うすい入口」というバス停もある。

 

バス停からすぐ正面に都市型百貨店「うすい百貨店」がそびえたつ。前方の駐車場はかつての「第一うすい」の敷地であった。現在は中町中央パーキングとしてうすい百貨店指定(契約)駐車場となっている。

 

フロンティア通りから見上げるみんなのデパート、うすい百貨店。商都郡山市の中心市街地に立錐するその姿は、街全体に活気を与えている。

 

うすい百貨店の開店時間は10:00だが、9:40ですでにこの状況。開店待ちの長蛇の列ができている。この日はちょうど10階大催事場で「ズムさた全国うまいもの博」が開催されており、クリスピー・クリーム・ドーナツが大人気のお目当て商品らしい。

 

1階アトリウムの空間は本当にほっとする憩いの場。こうした意匠は人に和やかなひとときを送り届ける見事なデザイン。

 

うすい百貨店改装第6弾として1階にオープンした「スイーツ&カフェ レーヴ」。そば粉と小麦粉のクレープでゆっくりと甘いひとときを。クレープの種類は多種多様。

 

カフェコーナーで一休み。ドリンクもメニューとして用意されている。お水はレモン水。クレープは小倉&バターとホイップの2つを食す。うーん美味。

 

さて、本日の本題。

 

2024年9月8日(日)、うすい百貨店ファンクラブ総会が開催された。うすい百貨店に寄贈された願事成就のだるま。普段は総合インフォメーションに置かれている。うすい百貨店ファンクラブは「コロナに負けるな!うすい百貨店ガンバレ!!」の合言葉のもとに、これからもうすい百貨店の応援団として活動していく。

 

総会のはじめに、うすい百貨店ファンクラブ総代会代表の桝沼克郎氏よりあいさつ。

・コロナも5類に移行し、新たな商環境の変化に対応するため、ファンクラブのあり方も変えていかなければならない。

・今期は、普段見られないうすい百貨店のバックヤードツアーも企画している。

・うすい百貨店は最後の砦。何としても守り抜かねばならない。

と、うすい百貨店応援団としての力強い意気込みを語った。

 

続いて、株式会社 うすい百貨店 代表取締役社長 横江良司氏よりうすい百貨店ファンクラブへの祝辞をいただく。うすい百貨店の買い物客へのお礼からはじまり

・うすい百貨店の消費は、コロナが明けてむしろ東京などの大都市に流出している

・地方百貨店とイトーヨーカドーの閉店のニュースが続いている

・しかし、うすい百貨店はこれからも攻めの姿勢で営業していく

・リニューアルも続く 来年くらいまで地階1階を中心に繰り広げていく

と、商環境の現状とこれからのうすい百貨店の展望を述べた。

 

事務局からの年間事業報告の時間。報告は会員に同封された報告書をもって代え、うすい百貨店ファンクラブの公式LINEアカウントの開設を案内していた。なお2023年度(令和5年度)、第4期のうすい百貨店ファンクラブの会員数は158名、第5期は200名を目標にするという。

 

うすい百貨店ファンクラブ総会に引き続き行われた会員向けお楽しみ抽選会。

・3等 うすい百貨店お買い物券500円 × 8本

・2等 うすい百貨店お買い物券1000円 × 3本

・1等 うすい百貨店お買い物券3000円 × 1本

3等、2等の抽選が終わり、横江社長より1等の抽選が! まだ3等も2等も当選していない私の期待が大きく膨らむー

 

見事1等に当選した方に、横江社長から賞品を贈呈。おめでとうございます☆ 周りからも大きな拍手。

うすい百貨店ファンクラブは随時会員を募集している。会費は年間で1000円。これからもうすい百貨店の応援団としてLINEによえる情報発信をはじめ、これまで以上にうすい百貨店を身近に感じてもらえるように活動していく。