うすい百貨店(2)

うすい百貨店は郡山市の代表的な百貨店として長年市民、県民に親しまれてきました。以前は第1うすい、第2うすいと2つのビルで営業していました。その第2うすいのあった場所に建設される再開発ビルに入居することになり、その間第1うすいを若干増床してうすい仮店舗として営業していました。そして1999年11月3日、うすいは単体の建物としては東北最大の規模を誇る超大型の都市型百貨店として新装オープンしました。新装オープン初日の開店時刻の滞留は5,000人を超え、長蛇の列で入場制限がしかれ、お昼頃は入場者の最後尾が駅前通りまで達し、この日だけで65,000人が来店しました(うち一人は私...)。店舗は地下1階地上10階で有名ブランドが数多く入居し、エスカレーターも両面設置となっています。百貨店淘汰の時代、地域一番店、
そして福島県の代表的な百貨店としてその集客力は絶大なものとなっています。新店舗開設の負担が重くのしかかり、産業再生機構の支援(機構活用第一号であった)を仰ぐこととなりましたが、再生計画が予定より早く完了し、現在は支援を受けた三越の子会社として経営基盤を強化しています。

2010年までに、テナントとして入っていた大塚家具や八重洲ブックセンターは撤退しましたが、その後にはジュンク堂書店が9Fフロアすべてを使った県内屈指の大型書店を展開するなど、活気にあふれたデパートです。

2020年8月31日には福島市のデパート、中合福島店が閉店し、うすい百貨店は福島県で唯一の百貨店となりました。うすい百貨店は9月以降、MAXふくしまに「うすい百貨店福島営業所」を設け、中合が扱っていた学生服の継続取り扱いや外商、お中元お歳暮の取り扱いを始めたり、福島市内にも新聞チラシを入れて、中合発行の全国共通百貨店商品券の有効期限までの利用を促したりと、中合の担っていた県北地方の百貨店需要にも対応しています。

 

秋田銀行側から見上げるうすい百貨店。2024年3月24日にお買い物。郡山駅からは徒歩6-7分の中町に位置する。

 

かつてはルイ・ヴィトンで彩られていた外壁は、新規テナントのものに置き換わっている。

 

デパートの看板であるショーウィンドウはふさがれているが、うすい百貨店からのメッセージが。
いままでも これからも うすい

 

うすい百貨店エントランスに置かれているストリートピアノ。だれかこのピアノで「うすいのテーマ」を華麗に弾いてほしいものだ。

 

1階中央ホールは「アトリウム」なる休憩スペースに置き換わった。うすい百貨店の憩いの場、オアシスとなっている。

 

2024年3月20日のうすい百貨店第4弾リニューアルオープンで登場! トゥモローランド。福島県初登場である。

 

百貨店のエントランスを煌びやかに飾るコスメコーナーが都市型百貨店の魅力。男性の私にはあまり縁が無いが、デパートの真骨頂がここにある。

 

別角度から。

 

百貨店の主力、婦人服売り場。あぁ、リフレクト。中合福島店にもあったリフレクト。なぜか「中合福島店 リフレクト」のメール会員になって、中合福島店閉店後に自動的に「郡山うすい百貨店 リフレクト」にメール会員が切り替わった。S-PAL福島にリフレクトがオープンしても会員が「郡山うすい百貨店 リフレクト」のまま。

 

紳士服売り場。ニコルも好きなブランドです。

 

うすい百貨店は子ども服売り場も充実。ランドセルも百貨店ならではの品ぞろえ。

 

節句の季節になると雛人形や兜などの販売も行われている。これも百貨店の魅力。生活様式の変化もあり、雛人形の七段飾りはさすがに1シーズン1セット売れるか売れないかという。

 

9階にはジュンク堂書店。実に豊富な書籍が並んでいる。カフェ(富久栄珈琲)も併設されている。

 

10階大催事場。物産展やお中元/お歳暮、新入学制制服承り会などが行われている。この日は「全国うまいものまつり」が催されていた。

 

10階にはレストラン街もあるが、営業しているのは2店舗のみで、ラストオーダーの時間も早くいささか寂しい。

 

うすい百貨店のエレベーターは3機ある。自動運転のエレベーター。

 

うすい百貨店のエスカレーターは両面両方向のつくり。ただし平日等は片側を停止している。

 

第4弾リニューアルオープンで地階食品売り場も大改装。いわきに本店があるSAKURAにはイートインスペースが新設された。

 

和洋菓子セレクトコーナーでは全国からの銘菓もお取り寄せ。実に様々な地上の代表的な銘菓を扱っている。

 

一度はうすい百貨店から姿を消したガトー・ド・ボワイヤージュ。今回のリニューアルで再登場! ただし、対面売りではなく商品を選んで和洋菓子レジでのお会計となる。

 

地階裏手には目立たないが薬局があり、品ぞろえが充実している。具合が悪くなったときにこちらに伺うと、症状にあった薬を選んでいただき、その場で水も用意してもらって服用することができた。

 

野菜は福島市のスーパー「いちい」のフォーズマーケット。なんだか不思議な組み合わせ。

 

地上から直接地階に続く階段。うすい百貨店にはワクワクがいっぱい。