十字屋山形店(2)

山形駅正面の駅前通り、山形ビブレ無きあと最も山形駅に近い場所に位置する大型店十字屋山形店です。昭和47年7月に開店し、山形駅前地区の代表的な百貨店として営業しています。売り場面積はおよそ10,000㎡と、比較的大きな店舗です。親会社のダイエー経営立て直しとして、各地の十字屋百貨店の閉店が決まる中、十字屋百貨店としては、山形店は唯一存続が決まりました。なお、(株)十字屋の百貨店事業撤退に伴い、十字屋山形店は平成17年12月1日に中合に営業譲渡されましたが、「十字屋山形店」の名前はそのまま残ります。

その後、最後に残った十字屋百貨店として営業してきましたが、残念ながら平成30年1月31日で閉店し、名実ともに十字屋百貨店の歴史に幕を下ろすことになりました。

以下は閉店前の記事となります。

 

山形駅前正面に店舗を構える十字屋山形店。全国で唯一残った十字屋百貨店として、その存在はクローズアップされていた。山形市の中心街は、駅前の十字屋と七日町の大沼の両百貨店が支えていた。

 

十字屋山形店の駅前通側入り口。ビルのスタイルは十字屋のイメージそのままである。店内は、地上8階地下1階まで売り場が展開されている。特徴的に感じたのは2階に紳士服売り場があること(多くの百貨店等のビル型大型店は2階から数階は婦人服売り場が占め、紳士服売り場はその上に設けられることが多いように思える)。上層に婦人服/家庭用品/宝飾品のフロアがある。店舗入り口前には百貨店らしく多数のタクシーが待機している。

 

新しく設けられた十字屋山形店交差点入口。もともとは店舗と直結していないテナントスペースだったが、2011年3月2日に、駅前開店40周年記念と銘打って新設した。十字屋山形店は中合の他の店舗と違い、中合の商品券を発行していないが、もちろん中合の商品券は利用可能(中合に営業譲渡される以前から同じダイエーグループの店舗として中合の商品券は利用できた)。また、中合カード/三春屋カード/棒二森屋カードのようなOMCと提携したクレジットカードも存在しないが、これも他の中合の店舗同様第二第四日曜日を中心にお買い物時5%OFFのキャンペーンを実施している。なお、8階フロアにOMCカードの受付カウンターが設置されていたが、2011年9月末日でに閉鎖された。営業譲渡前の十字屋友の会は中合友の会に移行され、8階フロアに受付カウンターが設けられている。

 

店舗前の交差点には地下歩道があるが、地下歩道から直接店舗へ入れる入り口もある。地下1階食品売り場に直結。入り口前には花屋が営業している。

 

山形駅前の歩道橋から十字屋山形店を望む。山形ビブレ閉店後、山形駅にもっとも近いデパート。そして、全国でただひとつ残った十字屋百貨店。

 

十字屋山形店は複数の契約駐車場のほか、店舗の裏側の路地向かいに自前の立体駐車場も有していたが、現在はタイムズ十字屋駐車場としてタイムズ駐車場となっている。十字屋立体駐車場は1,050円以上の買い物で駐車料金が2時間無料、2,100円以上で3時間無料となっている。

 

十字屋山形店の紙袋。店舗の色合いと異なり青と緑の文字色を使った紙袋になっている。