中合清水屋店

中合清水屋店は山形県の庄内地方唯一の百貨店で、山形県酒田市の酒田役所近くの中町にありした。もとは清水屋デパートとして昭和25年創業です。昭和51年の酒田大火の後、市街地再開発ショッピングモールのキーテナントとして現在地に入居、マリーン5清水屋として営業してきました。その後、ダイエーの資本傘下に入り営業を続けてきましたが、不況の影響などで安定した商品供給に危機感を覚える状況になり、同じダイエーグループの中合と平成6年に対等合併して中合清水屋店となりました。

しかし、3期連続の赤字などの売上の低迷や、小規模店ゆえの他店舗との売上高の差などを理由に2012年2月29日のもって中合は清水屋店の営業を終了。3月5日からマリーン5清水屋として営業形態をそのままに新会社での百貨店営業を継続することとなりました。

※ 以下は、中合清水屋店営業時の記事です。


中合清水屋店は酒田駅前からはちょっと離れている。庄内交通の路線バスで中町バス停(店舗の目の前)か市役所周辺のバス停で下車する。隣の酒田市産業会館の上に駐車場があり、店舗との連絡通路がある。塔屋に「マリーン5」と描かれ、旧来からの「マリーン5清水屋」の姿を見せている。

 

酒田市の中心市街地は清水屋がある中町界隈。清水屋横の通りにアーケード商店街が形成され、大通りまで続いている。清水屋は街の中心的存在となっており、アーケード街の放送で清水屋の催し物の案内なども行われている。

 

清水屋正面にあるエレベーター。設置当時は酒田市初のエレベーターだったそうだ。中合清水屋店は合併前は長年地元のデパート清水屋として親しまれてきたことから、現在でも中合よりも清水屋という名前を全面に出している。平成6年の合併時に、店舗名も酒田店ではなく清水屋店としたのもそうした配慮であろう。買い物袋も主に赤文字の清水屋店独自のデザインである。商品券を買う際も「中合の商品券をください。」と言ったところ「(全国共通百貨店商品券ではなく)清水屋の商品券でよろしいでしょうか?」と返ってきた。6店体制となってからは、中合の案内においても「マリーン5清水屋」「清水屋」「清水屋店」と中合という社名を意識させず、酒田の老舗の百貨店の呼び名に一層回帰しているようであった。

 

中合清水屋店時代の裏通りからの店舗入り口。