5/6 16:00
肌着コーナーでまたもタイムサービス。70%引き。ふと、
「いいものいつもの イトーヨーカドー」
の放送が流れた。いつものイトーヨーカドー。それが失われてしまう...
メッセージコーナーには多くのメッセージが寄せられ、急遽新しい掲示板が作成された。店員さんも
「メッセージまだまだ募集中ですよー」
と呼びかける。どんどんイトーヨーカドー福島店への想いが貼られていく。
「ヨーカドーなくなんないでー」
と親子連れの女児が叫んでいた。
5/6 17:00
夕刻。まだどのフロアにも買い物客の姿がある。
「みなさまに親しまれてまいりましたイトーヨーカドー福島店は、本日をもちまして閉店することとなりました。従業員一同、
心から感謝いたしております。なお、本日の閉店時間は、午後7時でございます。どうぞ最後まで、ごゆっくりとお買い物をお楽しみくださいませ。」
と館内放送が流れる。
「ポッポ」終了1時間前。まだ列は続く。店員さんも最後まで腕を振るう。
39年間。県庁所在地、福島市の福島駅西口において、駅前大型スーパー需要を一手に引き受けてきたイトーヨーカドー福島店。みなさん最後のお買い物にイトーヨーカドー福島店に駆け付ける。
3階ではじまったいわゆる「叩き売り」に、大勢の買い物客が押し寄せていた。
5/6 18:00
閉店1時間前。前もって稼働が停止されたナナコチャージ機。
だんだんと客足が少なくなってくる店内。
それでもまだ、エスカレーターを行き交う買い物客の姿が止まらない。
「毎度ありがとうございます」
イトーヨーカドーらしい文字列。でも、もう毎度ではなくなってしまう...
たくさんの子どもたちを楽しませてきたキティちゃんのポップコーンも既に稼働が停止していた。
売場も静まり返ってきた。
この時間になっても、メッセージボードに貼り続ける店員さん。イトーヨーカドー福島店を愛した、1人1人の想いを無駄にしないために。
5/6 18:30
閉店時間が近づき、次々とエスカレータを下っていく買い物客たち。さようなら、イトーヨーカドー福島店。
18時で最後の営業を終えた「ポッポ」。店員さんたちが最後の後片付けに追われていた。
1階食料品売り場も空の棚が続出。
鮮魚売り場では最後の大特価。買い物客がお買い得商品めがけて集まる。
食品売場レジは大行列。店員さん総出でレジ対応にあたっている。左手レジが比較的空いているとの案内もあり。
5/6 18:45
店内には「蛍の光」が流れ始めた。これはイトーヨーカドー福島店の従業員さんが貼ったものかな?
続々と店を後にする人々。店員さんも出口付近で
「ありがとうございました」
とお見送り。中には、吉田店長とツーショットの記念写真を撮っている人もいた。