西武百貨店は、1662年に創業した日本橋の呉服店系老舗百貨店の「白木屋」が起源となっているといわれています。1935年には池袋東口に菊谷デパートを出店し、1940年に武蔵野電鉄に買収されました。1945年にその武蔵野鉄道と旧西武鉄道が合併し、西武農業鉄道に改称。その翌年に西武鉄道に改称しました。西武鉄道に改称されたのが機になったのか、百貨店も1949年に西武百貨店に改称されました。その名の通り電鉄系百貨店として長らく営業してきましたが、バブル崩壊と前後して2003年に西武百貨店も第一勧業銀行(現
みずほ銀行)の管理下で私的整理に追い込まれました。2003年には百貨店そごうと経営統合、2006年にはセブン&アイ・ホールディングスに買収されます。その後も「そごう・西武」として営業を続けるも業績が思うように回復しないなか、各地の拠点都市に数多くあった西武百貨店は次々と閉鎖され、現在では首都圏に4店舗、地方に2店舗の体制となっています。
セブン&アイ・ホールディングスは百貨店事業を非中核事業とみなし売却を決定。2023年9月1日にヨドバシホールディングスと連携するアメリカ投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに「そごう・西武」を売却しました。特に秋田や福井といった地域店舗のあり方が懸念されますが、会社側は当面現在の店舗体制は維持するとしています。
その一方で、池袋本店の大改装(ヨドバシカメラの入居)を前提とした百貨店フロアの減床構想が明らかになってきており、日本でも屈指の売上を誇る池袋本店の動向が注視されています。
西武百貨店
西武百貨店池袋本店
池袋本店
東京都豊島区
西武百貨店渋谷店
渋谷店
東京都渋谷区
西武所沢ショッピングセンター
所沢ショッピングセンター
埼玉県所沢市
西武東戸塚ショッピングセンター
東戸塚ショッピングセンター
神奈川県横浜市
西武百貨店秋田店
秋田店
秋田県秋田市
西武百貨店福井店
福井店
福井県福井市