2019年3月30日および31日、 福島交通飯坂線7000系電車の最後の営業運転が行われました。

飯坂線7000系は1991年6月24日に営業運転を開始、 同時に飯坂線の直流電圧を旧車両用の750Vから1500Vに昇圧されました。 はじめは車両長が長かったためかカーブやポイント通過時の摩擦音が目立ちましたが、
レールやホームの改良工事もされたこともあってかそれにも慣れ、 28年にわたりたくさんの乗客を運んできました。
飯坂線としては初の冷房車(一部非冷房車あり)の導入となり、 天井扇風機のみの時代から比べ夏場でも快適に乗車できるようになりました。
ドアは両開きとなりました。 片開き時代の旧車両においては、 ラッシュ時以外および終点以外は車両の中程の扉は開閉しない運用(ドア横にオレンジのランプがあってそれを知らせていた)でしたが、
ATS導入前は全てのドアが開く運用に変更されました。 冬場は、 折り返し駅では大気中に中程扉は閉める運用となっていました。
座席は旧車両と変わらずロングシートでしたが、 もともとワインレッドのシートが老朽化のためか、 スカイブルーのシートに更新されています。
7000系電車が飯坂線に来た当時は、 JR東北線はまだ急行車両や寝台列車車両を改良した旧型電車が主力であり、 飯坂線は東京の大手私鉄と同じ水準の車両になったということで真新しさを強く感じたものでした。
それから28年、 福島駅構内ビル衝突事故、 ダイヤ改正による10分ヘッドの廃止、 福島交通の会社更生法の申請、 未曾有の大震災、 東北六魂祭開催に伴う2日間の15分ヘッドの運転など、
様々な出来事がありましたが、 7000系電車はこののどかな福島路を走り続けました。
赤とクリームのツートンカラーの旧車両から引き継いだ飯坂線のバトンを1000系電車に引き継ぐことになりますが、 7000系電車のブルーラインも「いいでん色」として、
確かに飯坂線の歴史に刻んだことでしょう。
私が最後に7000系電車に乗車したのは2019年3月30日。 営業運転終了1日前でしたが、 久々に乗った飯坂線7000系電車の姿、音、匂い、
まだ真新しさが残るブルーシートに、 ちょうど美術館で開催されている「若冲展」に向かう乗客を始め、 多くのお客さんを乗せて走る姿は、 今までと何ら変わらない光景でした。
しかし、 これが7000系に乗車できる最後の機会、 よく見て、よく聞いて、よく感じて乗ってきました。 あっという間の乗車時間でしたが、 この日に乗ることができて、
本当に良かった。
28年間、お疲れ様でした。 ゆっくり休んでくださいね。

福島駅に到着する7000系電車。 お別れヘッドマークをつけているが、 それ以外は今まで見慣れた普段どおりの光景。。 福島県立美術館で「若冲展」が開催されているため、 飯坂線の往復券と入場券がセットになった特別切符を使って乗車している人も多くいた。

車内に掲示された7000系さよなら記事。 これに見入る乗客や、 この電車はこれで最後なんだと話す乗客の姿もあった。

飯坂線7000系電車のシート、つり革、窓、ドア。 まだまだ走れそうだが、よくよく見るとだいぶ老いているように感じた。

冷房装置と扇風機。 他記事にも書いた気がしたが、 冷房と扇風機のコンビで車内はだいぶ涼しくなったものだった。

花水坂駅を発車する7000系電車。 青マークの「FKK」も7000系電車の特徴だった。 自転車置き場の斜めになっている自転車群が気になってしかたありませんが...

花水坂駅に進入する福島行き。 今シーズンは暖かな冬だったが、 7000系ラストラン初日の3月30日、このあと大粒の雪が降ってきた。
7000系電車の営業運転は終わりとなりますが、 車両はしばらく車庫に置かれ、 運転体験会や企画などで今後も走行する場合があるそうです。