桜水駅は飯坂線で最も新しい駅で昭和50年8月20日に開設されました。 同時に曽根田にあった車庫をここに移設しました。 駅舎は2階建ての立派なもので、まさに飯坂線の中枢駅といった感じです。 ホームも他の駅と比べて幅が広く、 駅舎とホームは地下道で結ばれています。 もちろん、終日有人駅で乗車券は自動発売機で購入できます。 中間駅で終日有人駅は桜水のみです。ただ、利用客は笹谷駅の方が多いようです。
駅構内
桜水駅舎。 飯坂線中間駅で唯一終日有人駅となっている。 2F建ての鉄筋コンクリートの駅舎で福島交通鉄道部や 福島交通観光の事務所がある。駅前は月極駐車場になっている。 飯坂街道からは踏切をわたって裏側から駅に入ることになる。
桜水駅内部。中央に写っているのが定期券・回数券などを発売する窓口で その上には運賃表が掲げられている。 窓口の左手には切符の自動販売機があり、 ここで乗車券を買う。NORUCA導入に伴い、各駅共通の機器となっている。 また、駅の中には一時期UFOキャッチャーや電車でGO!があったが、現在は無くなっている。
改札口に設けられたNORUCA読み取り機。 電車が駅に近づき上にある接近表示板が点灯すると改札が始まる。
桜水駅は飯坂線で唯一駅舎からホームへの通路が地下道となる駅。 ただ、線路を一つ分くぐるだけなので、階段を下りたらすぐ階段を上る格好となる。 階段そのものはさほど急ではない。
桜水駅に到着した福島行き電車。日中は飯坂温泉行きの電車はこの駅で乗務員交代となる。 かつての朝10分間隔運行時はこの駅で列車交換が行われていたが、現在は朝の当駅始発列車(7:00発飯坂温泉行き)と 上り列車(6:55発福島行き)の交換が実施されている。
桜水駅に到着し、乗客を降ろしドアを閉めた1000系電車3両編成桜水止まり。 桜水止まりの下り電車は、 この後平野方面へ電車を動かし、 桜水駅北側の踏切の先で停車した後に進行方向を変えて、 再び踏切を通過後上り線から桜水車庫へのポイントに進入し留置線へ移動する。
ちょっと待て 福島行きの 7000系
桜水駅の接近表示は、 飯坂線では唯一ホーム番線ごとの単一表示となっている。
沿線風景
桜水駅の近くにあるコープマート笹谷店。 桜水駅を降りた帰宅途中の飯坂線利用客が良く利用しそうだ。 万世大路沿いにあるヨークベニマル笹谷店とは位置的に対照的。
福島銀行笹谷支店。東邦銀行笹谷支店が万世大路沿いにあるのに対して こちらは桜水駅近くにある。
桜水駅南側の踏切交差点は飯坂街道と農免道路が交わる重要な場所。 この交差点にはコープマート笹谷店、福島銀行笹谷支店、 さらに踏切の向こう側には電器店や飲食店が並び、桜水駅前の商店街的な構造となっている。 この農免道路は飯坂街道と国道13号、国道4号、 さらに反対側へは万世大路とを結び福島市北部を東西に横断して幹線道路を結ぶ重要な道路。
路線風景
桜水に到着した福島行き電車。 もうすぐドアが開きます!
田園地帯を快走し、桜水駅に接近する福島行き電車。 後方は東北自動車道。夕日を浴びて絵になっておる。 桜水から先、平野方面へ行くと 沿線の風景も今までの住宅地から田園が広がるようになる。 しかし、桜水以北も住宅地の開発が進んでおり、線路に沿って住宅が並ぶ風景も増えてきた。
東北自動車道をくぐる福島行き電車。昼過ぎの光景だが、ここでの撮影は午前中の方が良さそうだ。
桜水車庫
桜水の留置線に停留中の飯坂線3編成。 朝のラッシュ時が終わると2編成を除き桜水に戻るが、 留置線に入る場合と、検車区まで引き上げる場合がある。
停留中の3両編成と2両編成の電車。
留置線を別角度から。
停留中の電車。左下には手歯止使用中の札が掲げてある。
かつて1200形に挟まれ3両編成の中間車として使用された3300形は、廃車後に桜水駅構内に置かれ 倉庫として使用されている。当初は走行時のままの赤とクリーム色の車体で置かれていたが、 現在は塗装され「いいでんカラー」の面影は無くなっている。
ホーム側から見た3300形。 車両の窓も塗装されてしまっている。
桜水駅敷地内にある「電車区」。奥は「保線区」となっている。 飯坂線の安全運行の拠点となっている。
広大な桜水駅敷地と住宅地の路地が接しているため、このように乗り場方向の案内が 敷地外壁に掲げられている。
検車区で点検を受けている車両。
飯坂線開業80周年フェスティバル時には、車庫が開放され、検車区の中を見ることができた。
2018年にはもじ鉄の企画で、 飯坂線の各駅の駅標が変更されていた。
裏面はこのとおり。
1000系電車に置き換えられつつある留置線。