医王寺前駅は奥の細道でも知られる医王寺への最寄り駅です。 大河ドラマ「義経」が放映された平成17年には、たくさんの人がこの駅、そして 医王寺を訪れました。 近くには福島北高校もあり、朝は通学生で混雑します。 そのため、利用客はかなり多くなっています。 また、この駅近くの飯坂街道の交差点からフルーツライン(道路)に入ることができ、 道沿いの景色はさわやかです。
駅構内
医王寺前駅入口。奥の踏切から続く道より、福島北高校へ行ける。 医王寺前駅は駅舎もホームもかなり狭い。電車がホームに入るときは要注意! 医王寺前駅にも窓口とホームの間に屋根が設置され、 これで雨の日にも濡れずに乗車券が買えて誠に結構だが、 大雪の日などはこんな屋根で大丈夫なのかな?
ホームにあるゴミ箱とポスター。 駅の利用客である福島北高校作成のもの。 この他にも空き缶入れなどを示すポスターが作成されている。 福島北高校では、駅の清掃活動なども行っている。
狭いホームに飯坂温泉行き3両編成電車が到着。 画像右に医王寺への参道の入口看板が見える。元禄時代に“いいでん”が あったらきっと芭蕉も利用したことだろう。
医王寺前駅ホームに医王寺の案内看板が設置されていた。 日本語版と英語版でグローバルに対応されている。みたい。
飯坂線の接近表示。 上り下り両方が点灯した。 さぁ電車交換だ。
医王寺前駅での電車交換。 通常は福島行き電車の進入後、 飯坂温泉駅電車が入ってくる。
沿線風景
医王寺駅前から見える「医王寺への」看板の側道。 住宅地を進んでいくが、参道というべき道だ。 駅から医王寺までは徒歩10~15分。 少し歩く。
医王寺。医王寺は源平合戦で源義経のもとで活躍した佐藤継信・忠信兄弟の菩提寺。 本堂の中にある天井から下がっている装飾品は見事なもので一見の価値あり。 また、宝物殿には弁慶が身につけていた笈などが収蔵されている。 寺の奥にある薬師堂へと続く道も趣があって良い。
これは松尾芭蕉の句が刻まれている句碑。 松尾芭蕉は元禄2年医王寺を訪れ、「笈も太刀も五月にかざれ紙幟」と句を詠んだという。 画像は芭蕉がこの句を詠んでから106年後に作られた句碑で、 確かにこの句が刻まれてある。ただ、近年判読が困難になってきているため 画像外の右手に新しい句碑が作られた。
薬師堂へと続く道。 本堂の裏手にある杉の木にも言い伝えがあるとか。
風景変わって国道13号線との踏切の近くにある果樹試験場。 その名の通り果物の品種改良などの 研究が進められている。
アルタ平野店跡にサンクスがオープン。医王寺前駅のすぐそばにあり、 駅前コンビニである。今はファミリーマートになっている。
一方こちらは医王寺前駅南側にあるセブンイレブン。ここの店名は … 医王寺前店? それとも平野店? こちらは閉店した。
医王寺前駅の北側、飯坂街道とフルーツラインの交差点には飯坂温泉の温泉街の 入口を知らせるアーチがある。いよいよここから湯の町飯坂だ。 横町にある巨大な車両進入禁止の標識とともに、小さい頃から記憶にある 構築物のひとつ。 ただし、2008年に入り撤去されてしまった。
懐かしのアルタ平野店。画像残ってた。
路線風景
医王寺前駅に停車中の飯坂温泉行き電車。下り電車はこの先カーブが連続する 区間を徐行して進むが、上り電車は同じ区間を普通に走る … なぜなんだろう? 電車の加速度が遠心力に加わるからであろうか。
カーブ区間を医王寺前駅に向かって進む福島行き電車。上述の通り下り電車は 25km制限で、その制限標識も見える。
医王寺前駅に進入する福島行き電車。 医王寺前駅の飯坂温泉寄り先端は、ホームの幅が非常に狭いので乗車は福島寄りからで お願いします。
医王寺前駅に到着。飯坂温泉駅からは約4分。
花水坂に向かう飯坂温泉行き電車。 医王寺前を出た下り電車は、傾斜側面のような地形内のカーブを徐行しながら抜けてゆき、 再び飯坂街道と併走しながら小川橋梁を渡る。
満開の桜を横に飯坂街道と並んだ線路を福島へ向かう。
夕暮れ、医王寺前駅で電車を降り家路へ急ぐ人々。
飯坂温泉へ向けて発車。