飯坂線を取り巻く環境も年々厳しさを増してきている。 全国的に見られる地方私鉄の利用者減の状況は飯坂線においても例外ではない。 沿線の都市化・宅地化が進んだ飯坂線は、地方私鉄というよりは 都市近郊私鉄に分類しても良いほど、他の地方私鉄よりも 活気があり経営環境が良好な路線であったのは事実である。 だが、マイカーの普及や中心市街地の空洞化などが、 他の地方私鉄同様飯坂線の利用者離れの要因となっているのは想像に難くない。 以下は飯坂線の年間輸送人員と営業損益の推移である。
参考【データブック日本の私鉄・株式会社ネコパブリッシング】
1980年度には560万人近くあった年間輸送力も近年までにおよそ200万人減少している。 それに伴って営業損益も近年ついに赤字に陥っている状況である。
利用者減に加え、国土交通省の安全対策の強化方針によるATS導入などが 大きくのしかかっているものと考えられる。 近年の赤字傾向が続いていることは、平成14年3月16日ダイヤ改正に伴う
10分ヘッドの消滅からも想像できる。
長野県上田市を走る上田電鉄別所線では、存廃問題が再び浮上した後、 上田交通別所線存続緊急対策本部が設置され存続に向けた取り組みが続けられています。
また、宮城県のくりはら田園鉄道や茨城県の鹿島鉄道の姿は既に無く、茨城交通 湊線はいったん廃止の方針が明らかにされた後、第3セクターでの存続となりました。
飯坂線は大丈夫でしょうか…? このまま利用者減・赤字基調が続けば飯坂線もいずれこのような問題に 直面しなければならない日が来るかもしれません。
そうならないためにも、コスト削減・利用者増につながるサービス向上などはもちろんですが、 飯坂線がこれからも福島市の都市私鉄としてあり続けるために、
そして飯坂線沿線の活性化のために、 今のうちから意識的な飯坂線の利用が大事ではないでしょうか?
再び飯坂線の利用者数が増加に転じ、 朝の10分ヘッドの復活など再び飯坂線に活気が戻る日が来ることを願っています。